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銀行が提案する持株会社スキームとは?
経営者が銀行に事業承継対策を相談すると、多くの場合、持株会社 (ホールディングカンパニー)の設立を積極的に提案してきます。銀行は、持株会社スキームを非常にメリットが大きいものとして提案してきますが、持株会社スキームの本質に迫り、実際にメリットばかりで、デメリットはないのかを見ていきます。
銀行が提案する持株会社スキームは、一般的に以下のような流れで進められます。
1.後継者による新設法人の設立
2.銀行による新設法人への融資
3.新設法人による本業法人株式の取得
4.本業法人から新設法人への配当を原資とした、新設法人の銀行への借入返済
このスキームの特長として、次のようなものが挙げられます。
•経営者の自社株式の現金化
•後継者による直接資金負担が不要
これらは一見、経営者や後継者のニーズに合っているように見えます。
しかし、持株会社スキームでは注意するべきこともあります。それは次のような点です。
•表面上は、新設法人(持株会社)が借入をするが、実質的な借入返済者は本業法人
•将来の本業法人の企業価値向上を考えたときの影響の有無

