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「正規の契約」だから、解約は自己責任?
実際、こうしたケースは消費者トラブルとして全国で後を絶ちません。
ただし大きな落とし穴があります。それは、「詐欺」ではない限り、基本的に“本人の同意による正規契約”とみなされてしまうという点です。
●無料トライアルの落とし穴
「初月無料」「1週間無料」などの文言に安心してしまいがちですが、無料期間が終了すると自動で有料契約に移行するものが大半です。しかも、契約の解約手続きは利用者が自ら行わなければならず、見逃してしまえば毎月自動で料金が引き落とされます。
●解約のハードル
iPhoneでは「設定」→「Apple ID」→「サブスクリプション」から、Androidでは「Playストア」→「お支払いと定期購入」から確認できますが、高齢者にとっては操作が難しい場合もあります。
「自分では解約の仕方がわからない。どこを押せばいいのかすら怖くて触れない」といった声も多く寄せられています。
高田さんはその後、家族に付き添ってもらいながら、ようやく不要な課金サービスを全て解約しました。結果、スマホ代は月6,000円ほどにまで落ち着きましたが――
「もう怖くて、新しいアプリを入れる気になれません。次に何か登録されたら、また気づかないうちにお金を取られるんじゃないかと思って……」
と、スマートフォンに対してトラウマのような感情を抱くようになってしまいました。
【サブスク地獄を防ぐ4つの対策】
●毎月の明細書を確認
請求額だけでなく、何にいくら課金されているかを明細で細かくチェック。
●「無料」の文言には必ず期限や条件がある
「○日以内に解約しないと課金される」など、小さく書かれた条件を見落とさない。
●契約中のサブスクを一覧で確認
端末の設定画面から現在契約中のサブスクリプションを把握し、不要なものは即解約。
●家族やサポートセンターと定期的にチェック
自分ひとりではわからない場合、家族や携帯会社に遠慮なく相談を。
サブスクは便利な一方で、使い方を誤れば静かにお金が流出する仕組みでもあります。とくに高齢者の場合、「気づかないうちの契約」がもたらす金銭的・精神的ダメージは深刻です。
「詐欺じゃないって言われたけど……僕の暮らしにとっては、結果的に詐欺よりたちが悪かったかもしれません」
高田さんの言葉が、その危うさを物語っています。スマートフォンが生活必需品となった今、シニア世代が抱える「知らぬ間にお金を失う不安」は、決して他人事ではありません。
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