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「休みなのに、休めない」生活リズムのズレ、心のすれ違いも
「やっと静かになったわ…」
お盆明けの月曜日。66歳の主婦・田辺幸子さん(仮名)は、片付け途中のリビングを見渡しながら、少し疲れた表情で話し始めました。
息子夫婦と3人の孫が7日間帰省し、賑やかだった自宅。食事の支度に洗濯、後片付け…いつも以上に家事フル稼働の1週間が終わったばかりです。
「孫たちは可愛いし、来てくれるのは嬉しいんです。でも、正直この歳になると、1週間はちょっときついですね…」
「休みなのに、休めない」
幸子さん夫婦はともに60代後半。普段は2人で穏やかに暮らしています。ところが、お盆に息子家族が帰省すると、家の中は一変。5人分の布団を出して、朝昼晩のご飯を用意。洗濯機は1日2回まわし、掃除も念入りに。
「朝ごはんは? 昼はどこで食べる?って、常に誰かに聞かれてる感覚で。台所に立ってる時間がすごく長くなるんです」
滞在中、息子夫婦は観光に出かけたり、地元の友人と会ったりすることもあり、孫の面倒を見る時間も長くなりました。
「私たちも孫と遊ぶのは楽しい。でも、体力的にずっと相手をするのはもう無理。体がバキバキです(笑)」
長期滞在となると、生活リズムの違いもストレスになります。
「夜遅くまで起きていたり、電気やエアコンの使い方が気になったり…。気にしないようにしても、やっぱりちょっと疲れるんですよね」
そんな中でも、義理の娘に対しては気を遣い続けなければなりません。台所に入らせないように気を配ったり、布団の準備をしておいたり。昔のように「うちのやり方でいいよね」とも言いにくくなっています。
