家賃と光熱費で給与の半分は飛んでいく!?
固定費の中でも、ぜひ節約してほしいのは、「大きいお金」、つまり、住宅ローンや家賃などの住居費です。もし、賃貸住宅に住んでいるのであれば、借りるときに、必ず交渉して下げておくべきでしょう。
一人暮らしをしているセミナー受講生を見ていますと、東京の場合、20万円ほどの給料でだいたい7〜8万円のところに住んでいる人が多いようです。
東京は家賃が高く、シンガポール、ロンドン、ニューヨーク、香港に続いて世界で5番目に高いといわれます(アート・クラフト・サイエンス調べ)。光熱費を入れたら給料の半分くらいは飛んでしまうでしょう。
だから、節約するなら住宅費から攻めるべきなのです。賃貸の場合、節約は引っ越しするときから始まります。
敷金などの「初期費用」を抑える交渉を積極的に行う
まず、家賃よりも、どうすれば初期費用を安く済ませられるかを考えましょう。初期費用とは、敷金、礼金、仲介手数料のことです。それぞれどんな意味合いのお金なのか把握しておきましょう。
●敷金・・・家賃滞納の担保や、原状回復のための資金としての意味合いのもので、地域差や物件による違いもありますが、東京の場合、敷金は2カ月くらいといわれます。
●礼金・・・大家さんへのお礼。だいたい1カ月分程度が相場ですが、地域によって請求されない場合もあり、礼金ゼロという物件もあります。
●仲介手数料・・・不動産屋さんに支払う手数料。だいたい家賃の1カ月分です。
普通に払うと、敷金2カ月、礼金1カ月、手数料1カ月で、最初の家賃で初期費用が家賃の5カ月分ほど必要になる計算です。8万円の家賃だとすれば、40万円かかってしまうことになります。
最初に交渉して、もしこれを7万円にすることができれば、初期費用で5万円の節約になりますし、2年間住むとすれば、家賃としても24万円も節約できることになります。この額は1カ月分のボーナスをもらえたようなものです。
また、「敷金を1カ月分にしてほしい」などの初期費用の交渉もできます。節約したいと思うのであれば、「交渉」を恐れないようにしましょう。電話や口頭でやりとりするだけですので、それほど手間にはなりません。