多様化する弔い方
人生の終わりを見据えて、遺された家族に負担がかからないよう準備をする「終活」をする人が増えています。
ハルメク 生き方上手研究所が全国の50~79歳の男女を対象に実施した「終活に関する意識・実態調査2025」によると、人生の終わりを見据えて終活を「すでに始めている」人は44.0%、「今後実施する予定」は33.4%と、多くの人にとって終活が身近なものであることがわかります。
また、弔いの形は多様化し、選択肢が広がっています。一般的なお墓以外では以下のような種類があります。
1. 永代供養墓(合同墓・合祀墓)
寺院や霊園が遺骨をまとめて管理・供養するお墓。管理者が供養してくれるため、後継ぎが不要。個別区画タイプや合同安置タイプがあります。
2. 納骨堂(屋内型)
ビル型・ロッカー型などの屋内施設に遺骨を安置。カードキーや暗証番号で出入りでき、天候や季節を問わずお参りが可能。都市部で人気。
3. 手元供養
遺骨や遺灰の一部を自宅で保管し、小さな骨壷やペンダント、オブジェなどに収めて供養する方法。散骨や永代供養と併用されることも多い。
4. その他
墓石の代わりに樹木や花を墓標として遺骨を埋葬する「樹木葬」、遺骨を粉末状にして海にまく海洋散骨、遺骨の一部をロケットで宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」、ヘリウムガスの入ったバルーンで遺骨の一部を空へ飛ばし、高度で自然に散骨される「バルーン葬(空中葬)」、故人の遺骨から人工ダイヤモンドを生成し、それを手元供養として身につけたり、保管したりする「ダイヤモンド葬」など。
このように、さまざまな選択肢から選ぶことができます。ただし、それぞれにメリット・デメリットがあります。また、「管理が不要で負担が少ない」という安心感を優先するか、「故人と向き合える場所がある」ことを重視するか、最適な方法は人によって異なります。
Aさんのように事前に十分に考え、子どもへの負担を減らすために墓じまいを選ぶ人もいます。しかし実際に実行すると、思いがけない寂しさや後悔を抱くこともあります。
お墓や供養の形は、経済的・物理的な問題だけでなく、残された人の心の拠り所にも関わる大切な選択です。将来の安心と今の心のつながり、その両方を見据えて、家族や親族とよく話し合いながら、時間をかけて判断することが大切です。お盆の今、「我が家のお墓」について、家族で考えてみてはいかがでしょうか。
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