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兄のひと言に怒りも「老後、本当に大丈夫か?」押し寄せる不安
池田義男さん(仮名・59歳)は、非正規社員として倉庫で働き、年収は320万円程度。貯金は300万円、65歳で受け取る予定の年金は月9万円です。
勉強嫌いで、高校を卒業後すぐに就職。しかし仕事は長続きせず、いろいろな現場を転々として、今の暮らしにたどり着きました。
そんな池田さんには3つ上の兄がいます。兄は大学を卒業後に公務員として働き、子どもにも恵まれ、生活ぶりは池田さんとはまったく違いました。
お互い、学校を卒業してからは顔を合わせるのはお正月だけ。ですが、父と母が立て続けに亡くなり、兄弟をぎりぎりつないでいた「実家」という場もなくなりました。
半年前、母の葬儀の際に兄から告げられた言葉を、池田さんは引きずっていました。
「お前、好きに生きてきたのはいいけれど、老後は大丈夫なのか? 間違っても俺やうちの子に迷惑をかけないでくれよ」
池田さんは、若い頃にはお金を貯めてアジア方面へ長期のバックパッカー旅行を楽しんだこともありました。真面目一筋、転職すら一度も経験がない兄から見れば、池田さんは1つの仕事に縛られることなく、自由気ままに生きてきたように見えたのかもしれません。
実際、池田さん自身、普通の生活に大きな憧れはありませんでした。同年代の知人が「子どもの学費が」「住宅ローンが」とこぼしているのを聞くたび、自分には関係ない。そんな負担を抱えなくてよかったと安堵していたぐらいです。
昔から節約生活には慣れています。月4万円台の家賃で、贅沢をしなければ年金でなんとかやっていけるだろう。そう思っていました。
もちろん、甥っ子や姪っ子に迷惑をかけるつもりは微塵もありませんでした。ですが、貯金はなんとか貯めた300万円。冷静に考えて、本当にそれで長い老後を乗り越えられるのか。
兄の言葉に怒りを覚えながらも、現実への不安が一気に押し寄せてきました。
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