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妻の驚くべき告白
ある日、妻が神妙な面持ちで、こう切り出したのです。
「ちょっと話があります」
テーブルの上に差し出されたのは、一冊の通帳。そこに記されていた残高は、わずか200万円と少しだけ。
「これが我が家の全財産です」
その瞬間、Aさんは言葉を失いました。日頃からの貯金に加えて、60歳で受け取った退職金もあるはずです。住宅ローンの返済にある程度使ったとしても、もっと残っていて然るべきだったからです。
驚いたAさんが妻から事情を聞き出すと、少しずつ実態が見えてきました。
Aさんは昔、妻に「子どもを保育園に入れて働いてみたらどうか」と提案したことがありました。しかし、社交的とは言えない妻にとって、外で働くことは強いストレス。無理に働かせるわけにもいかず、Aさんは「自分が稼ぎ、妻が家を守る」という古風な役割分担を選びました。
家庭の財布は妻が握り、Aさんは月3万円のお小遣いでやりくり。ランチ代も趣味費も切り詰め、無駄遣いはしない生活。家計も堅実に管理されていると思っていました。
一方の妻も、当初はAさんの給与がそう高くなかったこともあり、節約に努めていました。しかし、徐々に自分のためにお金を使うようになっていたのです。ママ友とのランチ、ブランド品の購入。そして子どもたちが独立した後は、韓国アイドルの「推し活」に夢中に。
Aさんも、そうした買い物や趣味のことをまったく知らなかったわけではありません。ですが、Aさんはそういったことに疎く、また、あくまで家計の範囲内で楽しんでいるのだと思っていたのです。
実際、Aさんの給与で2人の子育てをして、大学費用を捻出。住宅ローンを支払いながら、Aさんの収入は下がっていきました。仮に妻の浪費がなかったとしても、家計は厳しかったと推測されます。
そうした中で、退職金として受け取った1,500万円も住宅ローンの返済でそのほとんどがなくなりました。妻にも「このままではまずい」という焦りはありました。しかし、それを夫に相談することもせず、最悪の方法でカバーしようとしてしまったのです。
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