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事業承継における「保険の実務的役割」
経営者として避けて通れないテーマのひとつに、事業承継があります。
株式の移転、後継者の選定、納税資金の準備などにおいて、保険は極めて実務的かつ効果的なツールとなります。
代表的な活用方法は、以下のとおりです。
・退職金支給のための原資確保
・相続税・贈与税納税資金の準備
・生命保険の非課税枠の活用
・後継者との資産分離や整理の補完策
これらは、単体ではなく経営判断の一部として保険を組み込むことで、真価を発揮します。承継のタイミングや自社株評価の状況と合わせて、慎重に検討することが重要です。
経営の全体設計に、保険をどう組み込むか
経営者は日々、投資・回収・分配という資金の流れを設計しています。
このなかに保険を組み込む際に重要なのは、全体のバランスと将来の見通しです。たとえば、以下のような観点から、保険の活用余地を再定義することができます。
・設備投資や借入と連動したキャッシュの確保
・不測の事態(退任・健康リスク)への備え
・福利厚生や役員報酬制度を通じた組織の安定
このように保険を“点”で捉えるのではなく、“経営のなかの構成要素”として組み込むことで、安全弁としての機能と財務戦略の一手としての効果が期待できます。
まとめ:保険は「売られるもの」ではなく「活用するもの」
かつての私は、保険を“営業に勧められるもの”という受動的な感覚で捉えていました。
しかし現在は、経営に必要な局面に、自らの意思で組み込むべきツールとして再認識しています。
経営環境が大きく変化するなかで、保険もまた「守り」だけでなく「攻め」にも活用することができます。
将来を見据えた経営設計のなかで、いかに柔軟に活かせるか。それこそが、これからの経営者に求められる視点であり、感度ではないでしょうか。
岸田 康雄
公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)
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