ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
毛皮の廃止、フカヒレ使用禁止…生物へも高まる「包摂」の意識
次に「生物多様性」だが、ラグジュアリーサファリロッジにおいては、野生動物が生息する自然と共存するリゾートが、観光産業を通して生物多様性の保持に寄与するということを意味するが、ファッションの分野においてもこの潮流はある。
たとえば、毛皮を使用しない「ファーフリー」がそうだ。前掲書の『新・ラグジュアリー』では、次のように紹介している。
2021年9月、ケリンググループは傘下の全ブランドで毛皮を使わないことを宣言しました。
毛皮に関しては、一部の極寒地域にとってはオーガニックな必需品でもあり、一概に使用禁止とすることに対しては疑問を挟みたいところですが、企業としての環境保護の姿勢をより鮮明にしたいということでしょう。
防寒ウェアが主力商品であるモンクレールも、2022年中にファーの調達を中止することを決定。2023―24年秋冬コレクションがファーを使用する最後のコレクションとなります。
豪華なファーがブランドの特色でもあったドルチェ&ガッバーナも、2022年以降、動物の毛皮を廃止することを宣言。一方で、毛皮加工職人の仕事やスキルを次世代に受け継いでいくため、リサイクル素材などを使用したフェイクファーで代替し、職人たちとのコラボレーションを継続していく方針を打ち出しました。
「生物多様性」に対する意識は、食の世界にも影響を与えている。そのひとつがフカヒレだ。サメの尾びれや背びれを乾燥させた中国料理の高級食材として知られる。問題視されるようになったのは、フカヒレの材料となる尾びれだけを切り取り、再び海に戻す「シャークフィニング」と呼ばれる残酷なサメ漁だった。ひれを失ったサメは泳ぐことができず、そのまま死んでしまう。
2021年、EU離脱後のイギリスが動物愛護の取り組み「アクションプラン・フォー・アニマル・ウェルフェア」の提起からフカヒレの輸出入を禁止する法律を制定したのがきっかけとなり、EU、アメリカなどの各国が追随した。これに伴い、世界のラグジュアリーホテルチェーンでフカヒレを使用しない取り決めが広がった。
フカヒレの輸出入を禁止していない日本においても、現在、多くの外資系ホテルでフカヒレは料理に使用されていない。
山口 由美
作家
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

