(※写真はイメージです/PIXTA)

プールサイドやスイートルームで優雅に過ごす――。そんな「ラグジュアリーリゾート」の固定観念は、ここでは通用しない。世界の富裕層が目指す南アフリカのサファリでは、旅の主役は人間ではなく、野生動物だ。モーニングコールは夜明け前、免責同意書にサインをして乗り込むのは屋根さえない四輪駆動車。手を伸ばせば届きそうな距離にライオンが迫り、トイレはレンジャーが安全確認した「茂み」で済ませるのが流儀。なぜ彼らは、危険と不便を承知で大金を投じるのか。それは、お金では買えない「本物の体験」こそが最高の贅沢だと知っているから。本記事では、山口由美氏による著書『世界の富裕層は旅に何を求めているか 「体験」が拓くラグジュアリー観光』(光文社)より、富裕層がたどり着いた旅の最終形に迫っていく。

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日本の高級旅館の対極にあるシンギータ

シンギータの取材も女性誌の企画で実現したものだった。メキシコを取材し、次いで候補にあがったのがアフリカだった。ルレ・エ・シャトーというフランスを本拠地とする独立系ホテルのコンソーシアムのメンバーにシンギータが入っていたのである。

 

ルレ・エ・シャトーには日本の高級旅館も早くからメンバーに入っていたが、しばしばエキゾティシズムの両極として、サファリロッジと並べて紹介されていた。

 

シンギータがそうであったように、アフリカならではの建築やインテリアはどこも魅力的だったし、遠隔地であることを考えれば充分に美味しい食事が提供され、気が利く訳ではないけれど、ゲストの望みを実現しようと一生懸命なアフリカンホスピタリティにはいつも心がほだされた。

 

しかし、何といってもラグジュアリーサファリロッジの面白さは、スタッフもゲストも、野生動物を見るという唯一無二の体験を何にも勝って重視しているところだった。

 

たとえば、ロッジを紹介する写真をと、リクエストすると、彼らは決まって客室や料理の写真などには目もくれず、チーターやレパード、ゾウやライオンといった野生動物の写真ばかりを送ってくれるのである。

 

 

山口 由美
作家

 

 

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※本連載は、山口由美氏による著書『世界の富裕層は旅に何を求めているか 「体験」が拓くラグジュアリー観光』(光文社)より一部を抜粋・再編集したものです。

世界の富裕層は旅に何を求めているか 「体験」が拓くラグジュアリー観光

世界の富裕層は旅に何を求めているか 「体験」が拓くラグジュアリー観光

山口 由美

光文社

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