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どうしても叶えたい老後の夢
「人生は一回だけだから、頼むよ。本当にずっと前からの夢なんだ」
65歳になった長谷川昭一さん(仮名)は、妻にそういって土下座しました。大手企業を定年退職して退職金2,000万円を受け取り、年金は長谷川さん一人の分だけでも月18万円。老後の生活は安泰のはずでした。
しかし、長谷川さんには長年の夢があったのです。それはラーメン屋さんを開業すること。
学生時代からラーメンが大好きで、休日には有名店を巡るのが趣味だった長谷川さん。その傍らにはいつも親友の山本さん(仮名)がいました。2人は小学生のときの同級生で、同時期にラーメンにハマり、ラーメンについて語り合う最高のラーメン仲間。山本さんは食べるだけでは飽き足らず、自宅で自作のラーメンを研究するほどの熱の入れようでした。
「山本、お前のラーメン、店の味を超えているよ」山本さんのラーメンを食べて感動した長谷川さんに、夢が芽生えました「俺が退職金をもらったら、お前の味で一緒に店をやろう」。それは、長年の約束でした。
粘り強い説得に、妻も最終的には折れて夫の定年後の夢を許すことに。「退職金の半分、1,000万円までなら。残りは私たちの老後のために、手を付けないで。それが条件だからね」妻はついに首を縦に振りました。
長谷川さんは退職金から1,200万円を元手に、駅近くの好立地な店舗物件を契約しました。約束より200万円も多い出費に妻は眉をひそめましたが、「立地が一番大事なんだ!」と聞く耳を持ちません。
開店準備は、長年の夢が形になる高揚感に満ちていました。こだわりの国産素材を探し回り、山本さんは寸胴鍋の前で試作を繰り返す。その楽しそうな姿に、妻の不安も少しずつ和らいでいきました。
息子の助言で始めたSNSでの宣伝が功を奏し、オープン初日からそこそこのお客さんがきてくれました。無化調スープに麺、チャーシュー、メンマ。一度来店した客が山本さんの味を求めて再訪してくれるなど、出だしは上々です。
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