金融教育のアイデア~「家庭内起業プロジェクト」をやってみる~
親や親族など身近な人たちを対象に、起業体験をすることもできます。アメリカでは、子どもたちがレモネードをつくり、庭先で売ってお金を稼ぐ「レモネードスタンド」が夏の風物詩になっているそうです。子どもの頃から「お金をどうやってふやすか」という問題に向き合うことは、将来の仕事や稼ぎ方を考えるきっかけになるかもしれません。
家での起業体験は、売上、コスト、利益などの基本的な経済の仕組みを学ぶことができるのに加えて、自分のアイデアが形になり成果をあげる成功体験を通して、子どもの自信をつける効果もあります。目標に向けて努力することで、責任感や自主性の育成など、お金以外の成長にもつながりそうです。
いきなり大規模な事業計画を考えるのは難しいので、まずは数日から数週間で終わる短期プロジェクトから始めて、楽しみながら達成感を得られるようにします。慣れてきたら、半年から1年の長期プロジェクトに挑戦することで、より深い学びと成功体験を得られるかもしれません。
「赤字にならず、利益を出すことができるか」といったお金の面だけで考えるのではなく、子ども自身の好きなことや夢中になっていることの活動の延長で、起業体験をしてみるのがおすすめです。稼げる金額は少なくても、自分の興味のあることが人の喜びにつながった、親が積極的に興味を持ってくれた、という経験が、子どものモチベーションになります。
また起業体験を通じて、子どもの興味や強みが、将来どんな仕事につながるかを親子で考えることもできます。コミュニケーションが得意なら営業職やサービス業、ものをつくるのが好きならアーティストなど、具体的な仕事を子どもに教えてみてください。
さらに、その仕事に就くためにはどのようなスキルや経験が必要か、調べてみます。
好きなことが将来どのように役立つかを理解し、将来の夢や目標について考えるきっかけになるはずです。
ただし、子どもがすぐに飽きてしまうこともあります。親としては歯がゆいかもしれませんが、無理に続けさせるのではなく、新しい興味を探すプロセスの一つととらえておくとよいのではと思います。
見原 思郎
シャトル株式会社 代表取締役
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