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配偶者へ依存しないという選択
裕子さんのように、相手への貢献や信頼関係を軽視し、権利だけを主張する一方的な計画は、いざというときにもろくも崩れ去るリスクを孕んでいます。
自分に収入やスキルがないことを理由に、相手に依存して不満を抱えながら生活を続けることは心理的にも経済的にも危険です。本来であれば、夫婦として相手への敬意を失った段階で自分の人生を見直し、スキルを身につけて自立を目指す選択肢もあったはずです。
専業主婦であっても、家庭を支えるという重要な役割を果たしていれば、財産分与をしっかり受け取れるだけの正当な理由となります。しかし、夫婦関係をないがしろにし、相手を陥れるような企てのために時間やお金を使っていたとなれば、その主張は法廷で弱くなってしまいます。
人間関係において「テイカー(奪う人)」として振る舞い続ければ、結果として信頼も資産も失いかねません。これは家族関係でも、会社での人間関係でも同様です。
自分で人生を切り拓くのか、パートナーとの関係を再構築する努力をするのか。どちらを選ぶにせよ、依存や策略ではなく、自分で決断し努力することが必要です。
増える熟年離婚による老後リスク
令和4年の厚生労働省「人口動態統計」によると、年間の離婚件数は約18万組にのぼり、退職や子どもの独立を機に関係が破綻する熟年離婚も少なくありません。
裕子さんのように「長年我慢してきたのだから、老後は楽をして当然」と考えている方もいるかもしれません。しかし、その我慢の中に信頼や貢献が伴わず、自分本位の企てが隠されていれば、いざというときに報われないこともあるのです。
老後の安定を人に委ねるのではなく、自らの意思で選択し、主体的に人生を築いていく姿勢が、これからの時代にはますます必要とされるのではないでしょうか。
小川 洋平
FP相談ねっと
ファイナンシャルプランナー
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