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真面目な経営者ほど要注意!「優秀な社員」と「優秀な経営者」の違いを意識
起業して5年や10年が経っても、目指したゴールに到達できないでいる経営者たちには、超のつくほどの真面目ということが少なくありません。
起業後もスケジュール繰りから営業、顧客対応まで最前線で走り、汗をかいて仕事をしているようなタイプです。サラリーマンであれば、所属部署でも頼られ、営業成績も優秀で、昇級も期待できるような働きだと思います。しかし経営者としてみると、必ずしも優秀とはいえません。
頑張って成果を出して、働きを評価してもらうというのはサラリーマンの考え方です。経営者であれば、全体のかじ取りをしなければなりません。たとえ会社に顔を出さなくとも利益を出していれば、遊んでいても許されますが、どんなに汗をかいて頑張ったとしても、利益を出さなければ誰も評価しません。頑張りと成果は違います。アウトソーシングできるところはアウトソーシングして、むしろ、ゆとりをもつくらいが丁度いいと思います。人生をコントロールするために起業したのですから、日々のスケジュールもコントロールし、時間を味方につけるという意識です。
時間を味方につける「優先順位のつけ方」
時間を味方につけるには、自分の意思で時間と自分をコントロールできるようにならなければなりません。人生は短く、手持ちの時間もエネルギーも限られているので、経営者になったら経営者の仕事以外のことに時間を取られないようにすべきです。
時間の使い方でいえば、自ら規範を定め、ルーティンを繰り返すというやり方を多くの経営者が採用しています。毎朝のランニング、水泳、ワークアウトであれ、健康で逞しい肉体をつくり、リスクに耐え、窮地にも立ち向かえる体力をつけるのです。
たとえ散歩であれ、有酸素運動を行うことによって、脳内にある海馬のニューロンが生まれます。ニューロンは思考することだけではなく、運動によっても刺激され、考えが活性化してネットワークに結び付けられることで学習や記憶力がアップします。事業アイデアや善後策、新たなビジネスヒントを創造する役にも立ちます。毎朝運動するのは大変と思われるかもしれませんが、どんな行動であれ、動き始めれば、楽しくもなる。
どれほどつらく、険しいことでも、動き出しの最初の5分を頑張って続ければ実はなんとかなります。そんな生活を積み重ねていけば踏み出すことにもなれ、それらをルーティン化することよって、目指すべきゴールへと近づくことができます。
必要なのはその時々で優先順位を決めることです。私は毎日、その日のゴールを確認し、そのためにすべきことをノートに書き記したり、カレンダーに明記したりしています。それらをひとつずつ、クリアしていけばいいのです。ただし、課題クリアが目的ではなく、ゴールにたどりつくことが目標の長距離走、ランニングのようなものですから、自らの課題クリアに躍起になるあまり次の日まで疲れが残り、仕事にならなくなってしまうようでは元も子もありません。根を詰めすぎず、一喜一憂せず、出力70%くらいで冷静に行動し課題に対処していく。自分自身をも俯瞰してコントロールするプロデューサーの目も必要です。
