安心の購入方法と成功の鍵は「信頼できるパートナー」
では、可能性に満ちたドバイ不動産は、どのように購入すればよいのでしょうか。
購入方法は基本的に国内物件と同様に不動産会社を通して行いますが、注意が必要です。日系の不動産会社だからといって必ずしも安心できるとは限りません。なかには、ドバイに移住して間もないのに高額物件を扱っていたり、ライセンスを持っていなかったりするセールス担当者も存在します。最悪の場合、騙されて買い手のつかない不人気物件を高値で掴まされるリスクもあります。
いくつか方法はありますが、ドバイで物件を何件も購入している投資家から、信頼できる現地パートナーを紹介してもらうのも一つの手です。狙い目物件や抽選になるような物件は常に購入希望者がいる状態で、強いエージェントと関係性を築けるかどうかがドバイ不動産投資成功の重要な入り口となるのです。
また、ドバイならではの慣習として、頭金とは別に「予約金」という文化が存在することも紹介しておきましょう。他の人に物件を契約されないようにするための費用で、物件購入が早い者勝ちであるドバイでは、即断即決が求められます。
予約金は数百万円台が一般的で、これを支払うことで物件を確保できます。そして頭金は物件価格の10%から20%が相場ですたとえば3,000万円の物件であれば、頭金は300万円程度となります。現在の傾向として、日本人の場合は7,000~8,000万円程度の物件を購入するケースが多く、富裕層エリアや一等地とまではいかなくとも、都心に分類されるエリアで広めの1LDK(50㎡程度)の物件が好まれて購入されています。
ドバイ不動産がおすすめな理由と「賢い」資金調達
ドバイの物件は、暗号通貨(クリプト)で購入できるという大きな特徴を持っています。海外への銀行送金では通常5%以上の手数料がかかる場合がありますが、暗号通貨であれば指定のアドレスにそのまま送るだけで物件を購入できます。このため、ドバイ物件の購入は、暗号通貨で資産を築いた人にとって、かなり効果的な出口戦略となります。
現在の資金に不安がある場合でも、銀行ローンの利用が選択肢としてあります。ドバイの銀行ローン審査は、日本よりも比較的緩やかだと言われています。ドバイの金融機関は、決算書や確定申告書、銀行の残高証明、そして勤務先を確認しますが、日本のようにクレジットカードの支払い履歴などはチェックされません。一定の収入があれば、多くの場合でローンが下ります。
ただし、ローンを組む場合は最大で7割までしか融資が受けられず、残りの3割は自己資金で支払う必要があるため、購入前に一定の自己資金があることは絶対条件となります。
ちなみに、ドバイではある一定の割合の支払いが完了していれば分割払いの途中で物件を転売することも可能です。例えば1億円の物件を分割払い中に1.5億円で売却できれば、5,000万円の利益となります。もちろん物件価格が下がるリスクもゼロではありませんが、ここまで説明したようにドバイの不動産価格は上昇傾向にあります。
日本人はこうした転売を避けがちですが、外国人投資家はこの方法で売却益を得て、新たな物件を購入するという手法をよく用いています。
日本国内では不動産バブルの崩壊が囁かれ始めており、課税の可能性も高まっています。資産を国内に置くことに不安を感じている方は、ぜひ国外の、特にドバイの不動産投資に目を向けてみてはいかがでしょうか。
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