(※写真はイメージです/PIXTA)

「老後破産」は、決して他人事ではありません。十分な貯えがあったはずの家庭でも、ちょっとした“誤算”が原因で、長年築き上げた資産が瞬く間に消え去ってしまうケースも。本記事では社会保険労務士法人エニシアFP代表の三藤桂子氏が、Aさんの事例とともに、老後破産のリスクと、その具体的な要因に迫ります。

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安泰だった老後が一転、老後破産の危機に

もしこのまま妻が亡くなった場合、法的にいえば、妻の財産は夫であるAさんと娘で相続することになります。しかし、すでにAさんが妻に内緒で巨額の資金を出資し、それが回収不能になっている現状では、娘が相続できる財産はほとんど残されていません。この事実が明るみに出れば、娘はAさんに対し、不信感を抱くことになるでしょう。

 

後輩が行方知れずになっている現在、赤字経営が続いている事業は、Aさん自身の個人事業として、巨額の借金だけが残される可能性が高いです。安泰の老後が一転、Aさんの生活は破産の危機に瀕しており、妻の病状を心配するどころではない状態に追い込まれています。

 

このような状況で一人で抱え込まず、専門家(弁護士、税理士など)に早急に相談してみることを強くお勧めします。客観的なアドバイスと適切な対応策を見つけることが、状況打開の第一歩となるでしょう。

 

〈参考〉

2020年破産事件及び個人再生事件記録調査【データ編①破産事件】

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/books/data/2020/2020_hasan_kojinsaisei_2.pdf

 

2020年破産事件及び個人再生事件記録調査

https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/books/data/2020/2020_hasan_kojinsaisei_1.pdf

 

 

三藤 桂子

社会保険労務士法人エニシアFP

代表

 

 

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