営業責任者は反対勢力トップに担がれ完全に人が変わったように…
さらに、彼らの不満の矛先は、会社をずっと留守にしている私に向けられます。
突き上げに耐えきれずドライバーに迎合した営業責任者と反対勢力のグループは「社長って何しているか分かんねえよな」と私を共通の敵とみなし始め、共依存するようになったのです。
こうして、反対勢力グループと、創業からを支えてくれたメンバーの対立構造が鮮明になっていったのです。
私が久しぶりに本社に戻ると、社内の雰囲気が明らかに暗くなっています。もっとも私も一部の社員から逐一報告は受けていたので、状況は把握していたものの、聞いていた以上に重苦しい空気が事業所内を覆っていました。
反対勢力を束ねるグループのトップとして担がれた営業責任者は、完全に人が変わったように、私に対してあらゆる難癖をつけるようになっていました。それどころか、社内外で私や会社に対するあらぬ風評を流していたことも、一部の社員からは聞いていました。
A運輸にいたときも、このような場面には何度も遭遇しました。特にベテランのドライバーは一匹狼のような気質が強く、不満があると徒党を組み、職場の上司やトップをつるし上げて難癖をつけてくるのが、古くからの運送業界の悪しきパターンです。例外なくそのパターンに陥ってしまったのです。
もちろん、私にも落ち度がありました。この1、2年で我が社に可能性を感じて入社してくれたドライバーたちとのコミュニケーションが不足していたし、現場がSOSを発していたにもかかわらず、適当にかわしながらフォローを怠っていました。
しかし、反省したところで後の祭りです。もはや社長である私にも制御できないほど反対勢力グループが強大化し、半ば乗っ取られたも同然の事態に陥ってしまいました。
荒牧 敬雄
Gライン株式会社 代表取締役
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