(※写真はイメージです/PIXTA)

世の中は思いどおりにいかないことが多く、努力しても結果が出ないことは珍しくありません。しかし、子どもたちには努力して成長する喜びを味わえる人になってほしいですよね。本稿では、井澤亨氏の著書『子育て“絶対成功”論 妊娠中から6歳までの子育て72の智慧』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集し、子どものときに努力の大切さを教える重要性について詳しく解説します。

子どもの器を大きく育てよう

0〜6歳は、子どもが急激に成長する時期です。身体や脳の成長に伴って、子どもの知識を吸収する力もどんどん大きくなります。

 

せっかく授かった子どもですから、その能力を最大限に引き出し、「世の中になくてはならない人」として育てたいと願うのは親として当然のことです。その結果、子ども自身も幸せになり、親としても子育てを通じて社会に貢献できるのです。そのためには親子で見聞を広め、人間としての器を大きくしてあげましょう。

 

器を大きくするためには、子どもの見聞を広げることが大切です。日常の出来事は成人する頃には忘れてしまいがちですが、非日常の出来事は心に深く刻まれることがあります。そこで、意識的に子どもを非日常の世界に連れて行き、子どもの見聞を広めましょう。

 

例えば、子どもが消防車や救急車に興味を持ったら、絵本やおもちゃだけではなく、実際に消防署を訪れてみましょう(消防署は年中無休で24時間運営されていますが、訪問する際は消防士の方々の仕事の妨げにならないよう、配慮した時間帯を選びます)。消防車を間近で見せてもらうことで、子どもに大きな刺激を与えることができます。

 

運が良ければ、消防士の方が直接話をしてくださることもあるでしょう。かっこいい消防士の方とこんな会話ができるかもしれません。

 

子ども:「どうして消防士になったんですか?」

 

消防士:「みんなを火事や急病から守る仕事をしたいと思ったからです」

 

子ども:「夜中も働いて、大変じゃないですか?」

 

消防士:「大変なときもあるけど、それが自分の仕事です。大変だからと誰もやらなくなったら、みんなを守る人がいなくなってしまうでしょう?」

 

こうしたやりとりを通じて、子どもは「自分の仕事に誇りを持ち、使命感を持って働く素晴らしい人がいる」ということを学びます。消防士だけでなく、警察官や自衛官、海上保安官など、社会に欠かせない仕事に携わる人々も同じです。彼らは個人の損得を超えて、公共のために危険を顧みず働いています。このような人々がいるおかげで、私たちは安全に暮らせているという事実を子どもに教えるのは親の役割です。

 

子どもの器を広げ、立派な人に育てることは、子どもの幸せだけでなく、親としての社会貢献にもつながります。そして、「どんな仕事も社会にとって必要不可欠であり、人々の役に立っている」ということを伝えましょう。

 

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※本連載は、井澤亨氏の著書『子育て“絶対成功”論 妊娠中から6歳までの子育て72の智慧』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

子育て“絶対成功”論 妊娠中から6歳までの子育て72の智慧

子育て“絶対成功”論 妊娠中から6歳までの子育て72の智慧

井澤 亨

幻冬舎メディアコンサルティング

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