検索
最高の結果が出なくても努力はムダにならないことを教えよう
世の中は思いどおりにいかないことが多いです。「成功しているのはほんの一握りの恵まれた人間」「夢なんて実現できない」「努力しても意味がない」と考える人もいるでしょう。だからといって、子どもに「努力しても無駄」と教えることは間違っていると考えます。
なぜなら、最高の結果を得られなくても、目標を持って努力することで人は成長するからです。失敗を経験し、そこから反省して学ぶことで進歩するのです。
山頂を目指して登り始めて、残念ながら山の頂上には到達できなかったとします。でも、中腹までは登れたら、それだけで自分の位置が大きく変わります。まったく山を登る努力をしないよりは、少しでも登ることで視界が広がるのです。みんながみんな頂点には立てないかもしれませんが、それぞれがまったく努力しなかった場合よりも高い位置に行ける、私はそれが大切だと思います。
例えば、ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士のことを考えてみてください。彼は生まれた瞬間から物理学の知識を持っていたわけではありません。研究を重ね、学び続けることで新しい発見を積み重ね、努力の結果としてノーベル賞を手にしたのです。
スポーツ選手の活躍も努力の賜物です。生まれつき野球ができる人はいません。例えば、大谷翔平選手のような一流選手も、日々の練習を積み重ねた結果として成功を手に入れました。
よく「才能があるから成功した」といわれますが、本当は努力なしに成功した人などいないのです。
私は子どもたちに、「目標を持って努力することは素晴らしい」と伝えたいです。もちろん、努力をすれば全員が同じレベルに到達するわけではありません。資質や環境によって努力の結果がどうなるかは異なります。しかし、目標を持って努力を続けていけば、必ず現状より進歩することができます。つまり、努力をしなかった場合よりは、必ず良い未来が待っているのです。
例えば、ある人が国立大学医学部を目指し、懸命に努力しましたが、結局合格できませんでした。国立大学医学部は最難関ですから無理もありません。その人は結局薬学部に進みました。そして大学卒業後は、製薬会社の研究室で新しい薬の開発に携わり、開発した薬は多くの人々の命を救いました。彼は医学部にこそ進めませんでしたが、世の中に役立つ大きな仕事に携わることができました。彼がもし「どうせ第1希望に受からないだろうから努力しない」としたらどうなっていたでしょうか。懸命な努力があったからこそ別の道が開けたのです。
人生は最初からすべてが決まっているわけではありません。目標を持ち、懸命に努力することで未来が開けることもあります。だからこそ、0～6歳のうちに努力する姿勢を育むことが大切だと思います。
井澤 亨
私立小学校受験専門塾「ウエルストリーム」 塾長
教育コメンテーター
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日（木）開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日（土）開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店！
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは？
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか？」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは？」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
