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褒め合う家庭が赤ちゃんを幸せにする
子どもは両親のどちらも大好きです。両親が笑顔で仲良く暮らしている家庭環境こそが、赤ちゃんにとっていちばんの幸せです。子どもが親を信頼し、安心して過ごせる家庭環境を守るためにも、日頃から穏やかな会話を心がけることが大切です。
たとえ赤ちゃんに優しく接していても、親同士が言い争いをしているようでは、子どもは不安を感じてしまいます。夫婦がお互いを否定したり、悪口を言い合ったりすることは避けるべきです。そうした場面を目の当たりにした子どもは、「うちの両親は信頼できない」と感じ、尊敬の気持ちを失ってしまうかもしれません。親への尊敬が失われると、子どもは親の言葉に耳を傾けなくなり、成長にも悪影響を及ぼします。もしどうしても言い争いが避けられない場合は、赤ちゃんがいない場所で、または寝かしつけたあとに行ってほしいと思います。
また、直接的に言わなくても、愚痴や不満を口にすれば、それは子どもに伝わります。例えばお母さんが頻繁にお父さんの不満を子どもに話していれば、子どもはお母さんの味方になり、お父さんを否定的にとらえるようになるかもしれません。そうなると父親のアドバイスを受け入れなくなります。
「子どもは親の言うようにではなく、するように育つ」といわれるように、子どもは親の振る舞いから多くを学びます。親が互いを否定し合ったり、悪口を言い合ったりしている家庭では、子どもも同じようにアラ探しをする性格に育ちます。他人の良い面を見ることができないために周囲から信頼を得られないような人間になってしまうかもしれません。
逆に、親が互いを尊重し、良い点を褒め合う家庭では、子どもは安心感を持ち、健やかに成長します。夫婦でお互いを尊重し、良いところを見つけて褒め合う姿勢を家庭内で示すことが、子どもが安心して素直に育つための土台となるのです。
子どもには「人には必ず良いところがある」と教えることが大事です。この方針で育てると、子どもの人生観が大きく変わります。誰しも、周囲の人から好かれ、幸せな人生を送りたいと願っています。そのために、親としてどのように育てるべきかを考えたとき、実は答えはとてもシンプルです。人の欠点や弱点を指摘するのではなく、まず親自身が相手の良いところを見つけて認める。その姿勢を通じて、子どもも自然に学ぶようになります。
井澤 亨
私立小学校受験専門塾「ウエルストリーム」
塾長
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