(※写真はイメージです/PIXTA)

総務省統計局『家計調査年報』(2023年)とともに、日本の平均的な暮らしについて考えていきます。

平均家庭が貧しくなっている?

総務省統計局『家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)』によると、2023年の二人以上の世帯(平均世帯人員2.90人、世帯主の平均年齢60.2歳)の消費支出は、1世帯当たり1ヵ月で平均293,997円であり、前年に比べ実質2.6%減少しています。

 

また、総世帯(平均世帯人員2.20人、世帯主の平均年齢59.5歳)の消費支出は、1世帯当たり1ヵ月で平均247,322円であり、前年に比べ実質2.4%の減少となっています。

 

二人以上の世帯の消費支出を世帯主の年齢階級別にみると、40歳未満の世帯は1世帯当たり1ヵ月で平均272,468円、40~49歳の世帯は323,660円、50~59歳の世帯は348,025円、60~69歳の世帯は306,476円、70歳以上の世帯は249,177円となっています。

 

二人以上の世帯の消費支出の内訳は、食料が86,554円、住居が18,013円、光熱・水道費が23,855円、家具・家事用品が12,375円、被服及び履物が9,644円、保健医療が14,728円、交通・通信が42,838円、教育が10,448円、教養娯楽が29,765円、その他が45,777円です。

 

食料の内訳は、穀類が6,725円、魚介類が6,248円、肉類が8,205円、野菜・海藻が8,979円、乳卵類が4,341円、果物が3,448円、油脂・調味料が3,970円、菓子類が8,293円、調理食品が12,657円、飲料が5,411円、酒類が3,808円、外食が14,470円となっています。

 

これらを日割りすると、穀類は1日当たり約220円、魚介類は約210円、肉類は約270円、野菜・海藻は約300円、乳卵類は約140円となります。都内のスーパーでお買い得商品かつ高価でない部位を選んで購入したとしても、1日当たり、肉類は牛肉で約100グラム、豚肉で約200グラム、鶏肉で約300グラム程度となり、家族で3食を賄うには少ない量かもしれません。

 

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