ゴールドオンライン新書最新刊、Amazonにて好評発売中!
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【基本編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
『富裕層が知っておきたい世界の税制【カリブ海、欧州編】』
矢内一好 (著)+ゴールドオンライン (編集)
『司法書士が全部教える 「一人一法人」時代の会社の作り方【実践編】』
加陽麻里布(著)+ゴールドオンライン (編集)
シリーズ既刊本も好評発売中 → 紹介ページはコチラ!
投資信託に魅力的な商品がない理由
1.コストに見合う商品がない
まず、負担するコストに見合うだけの商品が、あまりありません。
投資信託には日経平均株価やS&P500といった株価インデックスに対して運用成績を連動させるインデックス運用と、こうした株価インデックスを基準にして、それを上回るリターンの実現を目指すアクティブ運用とがあります。このうちインデックス運用の投資信託は、現時点でもかなりコストが下がっているのですが、アクティブ運用の投資信託のコストはまだ割高です。
アクティブ運用のフィーは3%程度というのが多いのですが、より高いパフォーマンスを出しているヘッジファンドでも2%です(ただし、ヘッジファンドの場合はパフォーマンスに応じた成功報酬もあるのでよいファンドを選ぶことは重要になりますが)。
もちろん、割高でも高いリターンを実現できればなんの文句もないのですが、多くのアクティブ型投資信託は、インデックスを下回るリターンしか実現できないのが現状でもあります。これではなんのために高いコストを負担しているのか、わからなくなってしまいます。
最近の言葉でいえば、「コスパが悪い」のです。選ぶ側が相当しっかり調べないと、投資したあとで「しまった!」ということになりかねませんので、情報収集をして優良なファンドを選ぶ事が重要です。
2.そもそもインデックスに連動させることの限界がある
投資信託の多くはインデックスをベンチマークとして、それと同じように動くか、もしくはそれを少しでも上回るリターンが実現するような運用を行ないます。ただ、ベンチマーク至上主義の運用が、果たして正しいのかどうかについては、議論の余地があります。
たとえばS&P500が1年間で10%上昇したとします。アクティブ運用は、これに対して11%、12%上昇することを目指します。ベンチマークの上昇率を1%でも上回れば、及第点が与えられるのです。
一方、1年間でベンチマークが10%下落した場合はどうでしょうか。この場合、それでもプラスのリターンを実現しろなどとは決していわれません。ベンチマークの下落率である10%に対して、少しでも下落率を小さく抑えられれば、それでよしとされます。たとえば下落率が8%で済めば、「よくやった」と褒められるのです。
でも、そのファンドに資金を拠出している投資家からすれば、どうなのでしょうか。いくらベンチマークの下落率よりも、ファンドの下落率を小さく抑えられたとはいえ、1年間で8%のマイナスが生じたのは事実です。
一方、パッシブ運用については、投資会社が違ったとしても、ほぼ同じリターンを得ることになります。たとえばS&P500への連動を目標とするタイプの場合、投資会社が違ったとしても、ほぼ同じリターンになります。目標とする株価インデックスが同一であり、どの投資会社も、その株価インデックスに対して運用成績が極力連動するようなモデルを組んで運用しますから、運用成績に大差がつくはずもないのです。
したがって、パッシブ運用のファンドを選ぶのは比較的容易で、身も蓋もなくいってしまえば、どの投資会社のファンドを選んでも、ほぼ同じです。
アクティブ運用のファンドを選ぶのは難しいとなると、ベストではないかもしれませんが、どの投資会社のファンドを買ったとしても当たり外れが少ないという意味において、ベターな選択肢といえる、というのが今のインデックスファンドだと思います。実際、手数料も低いETFに多くの資金が流入しているのは一定の理由があるということです。
シデナム 慶子
LUCAジャパン株式会社 代表取締役CEO・共同創業者
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

