相手の良いところにスポットライトをあてる
結婚相手とはこの先何十年と長い人生をともに歩んでいくわけですから、長所と短所は表裏一体くらいに考えて、明るく「そういう自分だって全然完璧じゃないしな」と思える客観性をもてる男女は結婚後も幸せな日々を過ごせるように思います。
ある男性会員さんは次のように報告してくれました。
「彼女は言葉に出して好きとか表現するのが苦手なんですよね。だけど、ドライブデートのときに温かいコーヒーをポットに入れて持ってきてくれたりと心遣いが細やかで、僕のことを思ってくれているのがすごく伝わってくるんです。彼女のくつろげる空気感にいつもリラックスできるので本当にありがたいです」
二人の相性の良さも伝わってきて、こちらもニッコリしてしまいます。月経前気分障害(PMS)を抱える女性会員の方は、生理前になると気分の落ち込みが酷く、交際中のお相手につい当たってしまったり、明らかにテンションが低い接し方をしてしまうことがありました。
「○◯君は気持ちの浮き沈みもちゃんと受け止めてくれ、無理しなくていいよってさりげなく言ってくれるんです。彼の言葉はいつも私の心の安定剤になってくれている気がします。彼の懐の深さやおおらかさには感謝しかありません。私もこれからはあまりイライラしたり落ち込んだりしないよう、気をつけようと思います」
真剣交際中の男性がこの女性会員さんの弱い部分も丸ごと受け入れてくれたことで、彼女もまた良い影響を受け、ともに優しい関係をつくれるようにマインドが変わってきたようです。
この彼女のように、時にはお相手にとってはマイナスに映るかもしれない要素をきちんと伝えられる方は、カウンセラーとしても成婚に導きやすいです。そこを隠して上辺だけ取り繕い、つい強がってしまう男女に対しては、なかなかアドバイスしづらいところがあります。ただ私たちはプロですので、どんなケースであってもそれで驚いたりすることはまずありません。安心して頼ってほしいなと思います。
交際が進むにつれ会う回数が増え、お相手のことをいろいろと知っていく中で、この人はちょっと雑なところがあるんだとか、片付けがあまり得意じゃないのかななど、さまざまな発見があると思います。ときには「思っていたのと違った」という期待外れな部分も、お相手の中に見つけることがあるかもしれません。
どうしても気になることは遠慮して溜め込んだりせず、伝え合うことが大切です。ただし、そんなときはダイレクトに指摘せず、優しい言葉に変えて伝えることを心がけてほしいと思います。二人で穏やかに話し合える関係性を持つことが、幸せな結婚生活の土台を築いていくのです。
