アプリでモテると、結婚相談所でモテるは違う
たとえマッチングアプリでモテていたとしても、結婚を前提としたお付き合いでは状況が変わってきます。特にアプリでモテる傾向にある女性は要注意です。
マッチングアプリでベンチャー企業の経営者や医師、弁護士と付き合ってきたので、自分は恋愛が得意だと入会時に自信ありげに話してくれた33歳の女性は、結婚相談所に戦場を変えた途端に冴えない年収の男性からしか申し込みが来ないと不満げな声を漏らしていました。
マッチングアプリの経験から、ご自身の自己評価が高すぎるゆえに、自分に見合っていないと感じ不満に思ってしまったようです。
この女性の場合、アプリではモテてきたのかもしれません。しかし、いずれの交際も結婚に至らなかったのは残念ながらどなたの本命にもなれなかったということです。一度もプロポーズされたことがないという時点でいろいろ勘違いしてきたことに気づくべきでした。
とはいえ、このような方も決して手遅れというわけではありません。婚活ツールを変えたことを機に、自分の市場価値も見改め、同時に自分のアップデートを図りながら理想のお相手に近づけるような努力をしていけばいいのです。
彼女は、周囲を明るくする雰囲気があり陽気で前向きな性格の女性でした。当初はご自分の市場価値こそやや見誤っていましたが、お人柄は決して悪くありません。このままではもったいないとお伝えし、外見のアップデートを努力しつつお相手に求める条件の間口を少しだけ広げて申し込んでみることをお伝えしました。
当初は年収2000万~3000万円の経営者の方ばかりにお申し込みをしていましたが、40代前半の男性をメインにし、年収1000万~1200万円まで軌道修正したところ、結婚相談所でもやっとお見合いが成立し始めました。
婚活ツールを変えた当初に喪失した自信も取り戻し、そろそろ相手を絞って真剣交際に進むタイミングを決めなければと明るく話してくれました。これまではジェットコースターのような恋愛ばかりしていたなと気付かされ、今の相手は一緒にいるだけで安心できて、結婚を現実的に考えられるようになったそうです。
彼女がにっこり微笑んだ時の表情が、最初に会った時とは全く違う、優しいものへと変わっていたのが印象的でした。
条件の間口を広げることは、簡単なようでプライドが邪魔をしてできない人がたくさんいます。改めて本当にその条件は必要なのかと考えてみて、そのうえで少しだけ間口を広げることが自分の市場価値やひいては自己肯定感をも上げることにつながります。
彼女のケースは、自分の市場価値を見つめ直した素直さと、条件を変更した柔軟性が功を奏した良い例です。婚活でサクッと成婚していく方は、男女ともにこうした素直で柔軟性が高いタイプが多いのです。
