婚活市場で大モテする男性のケース
婚活市場では外見もよく高収入といった、いわゆるハイスペックと呼ばれる男性もたくさんいます。彼らには数カ月の間に数百名の女性からお見合いの申し込みが入ります。
私の相談所でも、有名企業勤務の方や家業を継がれ将来性抜群の方、あるいは総合商社勤務の方、医師の方などが過去に何度も入会バブルを起こしているのを見てきました。外見もいまどきのイケメンさんたちで、放っておいても自然な出会いがありそうです。その男性の一人に入会面談時、なぜ結婚相談所を検討されているのかを聞くと、2~3年付き合った女性と別れてから結婚したいと思った時に、仕事が忙しいので一から相手を探したり恋愛したりする時間がなく、職場はコンプライアンスが怖いとなると、結婚相談所が効率が良いとのことでした。
職場恋愛は責任を伴うので、できれば避けたいと言うハイスペックな男性は実はとても多いです。彼らは、時間をお金で買うつもりで、真剣に頑張ってみたいとおっしゃいます。
婚活や出会いにもタイパを求める時代になったのだなと、特にここ一年ほどでより一層強く感じるようになりました。
では、イケメンでハイスペックな男性はどのような女性を求めるのかというと、好みはそれぞれですが、共通していえるのは、ある程度教養があり、外見がご自身のタイプである女性、そして今現在で仕事にちゃんとやりがいを見いだしている女性が人気です。あとはそれぞれ接するなかで、価値観や性格が似通っている女性を最後の一人に絞っていく印象です。
そのため、ご自身ができうる自分磨きを徹底し、プレ交際中は彼の隣にいる女性だったらどんなファッションがふさわしいだろうということまで考えが及ぶ女性は本当に強いです。実は男性も、活動初期はご自身が本当に相性の良い女性がどんなタイプなのかをあまり分かっていない方も少なくありません。活動中にそうしたことについて話し合い、アドバイスしていくのも、私たちカウンセラーの仕事だと思っています。
さて、その後、これらのハイスペックな男性たちは、最初の1カ月強で気になる女性10~15人ほどとお見合いをささっとこなしていきます。そこから絞り込んだ1人もしくは2人の女性とのデート時間を大事にして、結果一人に絞りすぐに真剣交際へと入る人ばかりです。
「この人」と決めたら一直線で、ほかの女性が目に入らなくなることが多いと感じます。決断せねばならないシーンではしっかりとしているなと毎回感心します。真剣交際に入るまで女性からの申し受けは途絶えませんが、相手が見つかってしまうと、彼らはもはや他の女性たちをほぼチェックしていません。真剣交際が破局になれば話は別ですが、ハイスペックな男性となるとシステム画面に表示されている期間はせいぜい3カ月程度です。すぐに相手が決まってしまいますから「いいな」と思ったらためらわず、入会直後にどんどんお申し込みをするが吉です。
金山 恵美子
トロワアンジュ
代表
