想定外の事態続出で「住宅ローンがキツイ」夫婦の焦り
それからわずか7年後。坂野さん夫婦は窮地に立たされていました。
「フルタイムで働いて収入を増やす」と明言していた真美さん。しかし、真美さんが予定していたようには進みませんでした。子どもたちは学童保育になじめず、自分自身も子育てをしながらの労働に、想像以上の負担を感じたのです。
結局、短時間のアルバイトを子育ての合間にする程度に。年収は80万円以下にとどまります。
一方、坂野さんにも変化が。職場でパワハラ上司のもとに配属され、耐えかねて転職。年収は520万円から420万円にダウンしました。
その間にも、子どもの成長に伴い教育費や食費は増え、車の買い替えなど臨時支出も重なります。さらに、住宅ローンに加えて、毎月2万5,000円の管理費・修繕積立金も重くのしかかりました。
家計は赤字続きとなり、日常の買い物をリボ払いで済ませることが増加。ローンの返済を優先させようと、ついには親に「お金、借りれないかな」……そう聞くまでに追い詰められていきました。
