年金をもらいながら「しっかり働く」方法
では、どうすれば働きながらも年金を満額受け取ることができるのでしょうか? 一つの方法が、個人事業主やフリーランスとして働くスタイルです。
上田さんのように会社に雇用されるのではなく、業務委託契約を結び、労働力を提供する形であれば、厚生年金の被保険者には該当しません。 その結果、在職老齢年金制度の対象外となり、年金は減額されずに全額受け取ることができます。
ただしこの場合、収入が大きければ国民年金や健康保険の保険料負担が増える点や、業務内容によっては「実質的に被雇用者と変わらない」と判断される可能性がある点には注意が必要です。
また、他の選択肢としては「給与と年金の合計が50万円を超えない範囲で働く」ことも一つの工夫です。
上田さんは今回の経験を経て、今後の働き方を見直す決意を固めました。フルタイム勤務を続けるのではなく、個人事業主として自由度の高い働き方を選び、年金も満額受け取りながら収入を確保する道を考えることにしたのです。
年金制度は複雑ですが、仕組みを正しく理解することで、損をせずに働き続けることができます。今後も多くのシニア世代が働き続けることが予想される中、制度と働き方のバランスをうまく取ることが、安定したセカンドライフを築く鍵になるでしょう。
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