「これで時給1,200円?」…アルバイトの理想と現実
会社員を辞め、「さて、アルバイトで楽に稼ごう」と動き出した田中さん。最初に試したのは、倉庫での仕分け作業。ところが、長時間の立ち仕事で体は思いのほかきつく、すぐに働く気力を失ってしまったといいます。
「そもそも、アルバイト選び自体が難しかった。例えばカフェの店員とかだと、30代のおっさんが若い子と並んでバイト? と思ってしまい気が引けてしまう。それでも何種類か違うタイプのアルバイトを試したのですが、1,200円程度の時給なのに仕事は大変というギャップが。人間関係だってゼロじゃない。“アルバイトは楽”なんて思い込みだったんですよね」
会社員時代の経験を活かす仕事、とも考えましたが、そうとすると余計に「その時給では」とやる気がでなくなってしまったといいます。結局、アルバイトをせずに旅行に行ったり、おいしいものを食べに行ったりしましたが、そうしたことも、しばらくすると「もう十分」と思うようになったとか。
そんな中で、ふと湧き上がってきたのが――「もう一度、会社員として働こう」という思いでした。
「中途半端なFIREは、自分には向いていないってハッキリわかりました。会社員として働いていたほうが心も体も安定します。仕事の大変さと報酬って、必ずし比例しない。むしろ、アルバイトのほうが大変なこともある。それもFIREして初めてわかりました。それに、時間を持て余すという問題もありました。何か趣味があればよかったんですが、お金を貯めること自体が趣味になってしまっていて、ほかには何もなかった」
驚くことに田中さん、ちゃっかり2年前に辞めた会社に復職したそう。ただし、年収を以前より下げる代わりに「定時で帰る」「有休はしっかり取る」と、自分のスタンスを明確にした上での再スタートです。
「資産があることで、心の安定が保てています。だから、20代のあの生活に後悔はありませんが、趣味と友人だけは作っておけばよかったかな……。またFIREする日がくるとすれば、もっと年を取ってから。アルバイトもせずに、完全に自由な暮らしを楽しむときがいつか来るかもしれません。でも、しばらくはこの“ちょうどいい生活”を続けようと思っています」
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