目の「充血」から疑われる病気とは？

朝の充血は「目の乾燥」が疑われる

Q：朝の充血と浮腫がひどく、夕方になるとまぶたが重く感じます。眼科や耳鼻科を受診しても異常なしでした。神経外科、内科なども受診するべきでしょうか？

A：病気とは考えにくいですが、心配であれば神経内科を受診してください。朝の充血は目の乾燥、夕方のまぶたの重さは眼精疲労が疑われます。

Q：白目の部分が繰り返し赤くなるので受診したところ、「疲れ、寝不足などが原因」と言われました。

A：結膜下出血の可能性が高いと思います。結膜下出血は結膜の血管が弱くなっていたり、結膜弛緩症といって加齢とともに結膜が弛緩することが原因で起こりやすくなると考えられています。治療としては基本的に経過観察しかありません。もし繰り返すようであれば最近では結膜の弛緩を手術で取ることにより、出血の再発を抑える治療もあります。

目の充血で痛みが強い場合は「眼内の炎症」の可能性も

Q：左目の内側の白目が充血しはじめ、鈍痛も起こるようになりました。さらに内側白目部分だけ水ぶくれのように腫れて、頭も痛くなり、吐き気もしてきました。いろいろな検査をしましたが、病名ははっきりしません。

A：目の充血でそれだけ痛みが強いということは、強膜炎あるいはぶどう膜炎という眼内の炎症を起こす病気の可能性もあります。現状の治療に満足できないようなら、セカンドオピニオンを求めて他の医師の診断を仰ぐのもひとつの方法です。

Q：充血が1カ月治りません。赤みは増すばかりか目頭側も充血しています。

A：充血は、アレルギー性結膜炎など眼表面に炎症を起こす病気、酸素不足になる病気、目の中に炎症を起こす病気などさまざまな疾患が考えられます。慢性的な状態になると、血管が発達してきますので、充血しやすい目になってしまい、それを改善するには非常に長い時間がかかるのです。

一般的に売られている血管収縮薬が入っている目薬は一時的によくなったように見えても、根本的には解決していないので最終的にはまた充血してしまいます。何が充血の原因になっているか、病気を明らかにして治療するなどし、充血が治っていくまで気長に対応していくしかないと思います。