「目のこすりすぎ」によって引き起こされる病気とは？

目のこすりすぎで筋肉のようなものが出てきた！

Q：右目がかゆくて少しこすりすぎたのですが、右目頭のきわから筋肉のようなものが出てきています。これは目頭に戻すことはできるのでしょうか。

A：それは涙丘という部分です。涙丘はアレルギー性結膜炎など炎症を伴うときなどに少し腫れる場合があります。切って戻すというよりは点眼などの治療が主体になります。

Q：ここ最近、朝目覚めたときに目を開けるのが困難になります。目をぐるぐるマッサージするようにし、1、2分たつと何もなかったように違和感が消え、目を開けることができます。

A：就寝時は涙の分泌が少なくなるので、起きたときに目が開けづらかったり、動かしにくいという症状が起こることがあります。少しして涙で潤ってくると、よくなるのだと思います。

涙の分泌はいろいろなことに影響されます。朝目覚めたときだけでなく目の痛みや異物感が、日中にもあるようであれば眼科受診をされたほうがいいと思います。

涙が止まらない原因は「鼻」にある!?

Q：左目から涙がたくさん出て困っています。特に朝起きてからの午前中までがひどく、ハンカチを忘れたら大変なぐらい涙があふれます。右目は、涙は出ないのですが、白目が腫れているみたいで、違和感があります。涙を止める方法はありますか？

A：涙が止まらないのは、涙がたくさん産生されているからではなく、鼻への流れが悪くて起こることがほとんどです。

涙は涙小管、涙嚢、鼻涙管という道を通り鼻腔へ排出されています。この流れ道に通過障害が起こると、今回のような症状になることが多くなります。眼科を受診し検査でこの道の流れを調べてもらったほうがよいと思います。

また眼表面に結膜弛緩症などがある場合は、眼表面から涙が抜ける孔まで流れないため、同じような症状になることがあります。何が原因なのかを調べて、それに対する治療が必要と思われます。