父の猛反対を押し切り…兵庫県・老舗企業を継いだ若社長が“完全フルリモート”に大胆改革「本当に変えたかったもの」とは

父の猛反対を押し切り…兵庫県・老舗企業を継いだ若社長が“完全フルリモート”に大胆改革「本当に変えたかったもの」とは
(※画像はイメージです/PIXTA)

コロナ渦をきっかけにリモートワークを行う会社は急増しました。しかし、まだまだ在宅ワークは発展途上。そんななか『僕がフルリモートで会社を経営する理由』(幻冬舎メディアコンサルティング)の著者、平井康介氏がフルリモートに舵を切った理由とは。

社長がフルリモート

父が社長だった頃、社員は常に社長の指示に従って業務を進めており、自分で考えて決断することは求められていませんでした。

 

その結果、社員は自主性が乏しくなり、社長も社員に仕事を進めさせるために、常に会社に出向き指示を出し続けるという悪循環に陥っていました。仕事で必要な備品を購入する際にも社長の承認が必要な有り様だったのです。

 

この悪循環を断ち切り、社員が自分で考えて行動できる組織へと変革するためには、私が指示を出すのをやめるだけでは実現できません。「何かあれば社長に確認する」というのは、もはや習慣となっていたからです。

 

そのため社員が自分で判断できるようにするには、私が物理的に不在となり、社長への依存を減らす必要がありました。こうした理由から、私はリモートワークを導入することを決意したのです。

 

しかしリモートワークを始めるといっても、いきなり毎日会社に出社せずフルリモートを始めたわけではありません。当初は週に数日といった程度から始め、社員に自主的な決断と行動を促していきました。

 

もちろんリモートワークの開始当初は、社員には戸惑いがありました。「社長が不在のなかでどう決断すればいいのか」「重要な判断を間違えたらどうするのか」といった不安は抱えていたといいます。

 

当時、リモートワークを取り入れる経営者はまだ少数派であり、特に社長業をリモートで行うことは異例なことでした。父からも、「社長なのに出社しないのはあり得ない」と猛反対を受けました。

 

しかし、私はあえて現場に裁量権を与え、現場の判断を尊重する姿勢を貫きました。社員に「自分たちが会社の運営に関与している」という自覚をもたせるためです。すると、少しずつ社員に変化が表れ、自ら判断し動こうとする姿勢が見られるようになりました。

 

とはいえ数日でも社長が出社していると社員には心のどこかで私に頼ってしまうところがあったため、私が完全に出社しなければ社員はさらに自分で考えて行動するようになり組織の自走化が進むはずだと考えました。こうして私は在宅フルリモートワークに踏み切ったのです。

 

 

平井 康介

株式会社セック

取締役社長

※本連載は、平井康介氏の著書『僕がフルリモートで会社を経営する理由』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋・再編集したものです。

僕がフルリモートで会社を経営する理由

僕がフルリモートで会社を経営する理由

平井 康介

幻冬舎メディアコンサルティング

ぶれない理念と行動指針の策定で「自走型組織」は実現できる! 歴史的な円安やそれに伴う物価高、人口減少による市場の縮小など日本企業にとっては先の見通せない厳しい経営環境がつづいています。そのようななかにあっても…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録