親の介護は他人ごとではない
生命保険文化センターの資料によれば、年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合は年齢が高くなるほど多くなり、85歳以上になると60.1%に。介護は決して他人事ではないことがわかります。
【年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合】
・40~64歳:0.4%
・65~69歳:2.9%
・70~79歳:5.8%
・75~79歳:11.6%
・80~84歳:26.2%
・85歳以上:60.1%
※出典:生命保険文化センター資料<厚生労働省「介護給付費等実態統計月報」/2024年9月審査分、総務省「人口推計月報」/2024年9月確定値をもとに作成>
では、親の介護を誰が担っているのでしょうか。LIFULL seniorが2022年に行った「介護の実態および意識に関する調査」では、以下のような結果が出ています。
【親の介護を誰がメインで行ったか】
・長男:29.1%
・長女:20.2%
・親(被介護者)本人の配偶者:14.8%
・次女:10.3%
・次男:8.9%
・長男の配偶者:8.4%
・三女:2.0%
・その他:2.0%
このように、長男・長女が半数近くを占めるという結果に。長男・長女がその下の兄弟姉妹より割合が多い理由は、「兄弟姉妹の中でも年齢が上の人が責任を持つのが当たり前」という、家族の中で自然と確立されたポジションゆえかもしれません。
また、A子さんのように「物理的に近くに住んでいて、自然と介護を担うポジションになった」というケースもあるでしょう。
しかし、介護は任された人に負担が集中します。親の面倒を見るという身体的、精神的負担と共に、お金も絡み、場合によっては家族関係が崩壊に向かってしまうことも。
親の介護をどうするのか、そして介護費用をどう捻出するのか、親が亡くなった場合、遺産はどうするのか。きょうだい、家族であっても慎重に話し合う必要があります。
介護は突然やってくるので「もしそうなったらどうするか」を早くから話し合っておくことをお勧めします。
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