今回は、大家自らが火災保険の「代理店」になるメリットを見ていきます。本連載は、株式会社タカ・コーポレーション代表取締役、中村 隆氏の著書『続・究極の不動産投資術』(株式会社タカ・コーポレーション)の中から一部を抜粋し、不動産の購入から、入居者募集、物件の維持管理まで、「究極の不動産投資術」の具体的な内容を解説します。

自主管理によって「更新料」もすべて自分のものに

自主管理するのに一番ほしいものは賃貸契約書の雛形、契約更新時に送る文書作成の雛形、火災保険契約書、保証会社との契約、封筒、返信用封筒です。

 

これを時間をかけてすべて手に入れたので不動産会社を通さずに新規契約できますし、契約更新時にも自分ですべてできるので更新料が1カ月分まるまる入ります。

 

火災保険は少額短期保険にするのが楽で業務の効率化ができます。新規契約で印鑑さえもらえば、領収証の発行、収支明細書の記入が不要となり、更新時もすべての業務が不要となります。退去時の解約手続きと保険料返還手続きも不要です。

 

最後に保証会社ですが、比較表を私なりに作成しました(下記図表参照)。これを見るとナップのオンリーが一番いいと思います。更新料が不要なのでずっと保証が付くのは最高です。さらに賃料保証期間も60カ月と一番長いです。

 

【図表】主な賃貸保証会社の比較表

 

手数料が得られる一方で、事務的な負担は少ない

私が代理店になった理由は2つあります。第一に事務的な労働力がほとんどいらないこと。第二に手数料が最低35%であることです。

 

入居者用として大手の火災保険を今まで使っていました。これは入居者から入金があればその日に火災保険専用の通帳に入金し直して、それを帳簿に記入して、入居者に領収書を発行して、保険申込書を保険会社に送付して、領収書等を入居者に送付しなければなりません。そして月一回保険会社に保険料を送金してそれを帳簿に記入しなければなりません。解約時には入居者から電話を直接受けて、解約の手続きをし、解約返戻金を保険会社に送金しなければなりません。更新時には申込書を送付して又入金の手続きをします。

 

これだけの仕事をして私の場合手数料は1万5000円につき1000円です。前々からとても不満でした。これに代わるものをずっと探していましたところ、ある人の紹介で代理店になった訳です。今では最低1万5000円につき5250円の手数料が入りますので本当に良かったと思い、皆様にもこの情報を共有したくて書いています。

 

具体的に事務の手間は最初の申し込みの時のみで後の更新時、解約時の手間がないのが最大の特徴です。キャッシュレスで保険業務を大幅削減します。すなわち保険料領収、収支明細表記記載、保険料の保管・管理・精算業務が不要になります。

 

入居時に契約申込書のパソコン作成ができ非常に効率的でペーパーレスで助かります。管理物件が多い不動産業者の方に超お薦めです。

本連載は、2012年3月20日刊行の書籍『続・究極の不動産投資術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

続・究極の不動産投資術

続・究極の不動産投資術

中村 隆

株式会社タカ・コーポレーション

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