今回は、なぜ不動産投資では物件を「買い増していく」ことが必要なのかを見ていきます。※本連載では、株式会社ライフラリ代表・大河原雄剛氏の著書、『はじめの一歩を踏み出す一冊 ふつうのサラリーマンがもっとハッピーになる不動産投資の授業』(廣済堂出版)の中から一部を抜粋し、不動産投資物件を増やし、スケールメリットを享受するためのメソッドを実例とともに紹介します。

最初手にした「小さな雪玉」を少しずつ大きくしていく

不動産投資で物件を買い増していくことがなぜ必要なのか、ということを説明します。たとえて言えば、雪の上を雪玉を転がせば次第に大きくなっていきますよね、ということです。

 

より大きな雪玉を作りたいと思ったとき、小さい玉を転がすのと大きめの玉を転がすのとでは、付着する雪の量が違ってきます。小さな玉も転がしていればやがては大きくなりますが、時間がかかります。

 

それよりは大西さんのように、最初からある程度大きな玉(融資)を作っておき、それを転がして(運用して)やれば、短期間に大量の雪(利益)が付くわけです。もちろん、最初から大西さんのように大きな雪玉を転がすことのできる方は限られています。

 

ですから、最初手にした小さな雪玉を転がし雪を付け、キャッシュフローという利益を上げて、少しずつ大きくしていくわけですね。融資が付かず、1億の物件は買えなかった方も、3000万円の物件を3棟手にすれば、1億円の物件を買ったのと同じことです。

キャッシュフローに余裕が出ると、融資が付きやすい

小さな雪玉でも、同時に3個転がして合体させるやり方で、大きな雪玉を作れるわけです。そうやってキャッシュフローに余裕が出ると、どんどん融資が付きやすくなりますから、やがて大きな物件を買うこともできるようになります。

 

もちろん、最初から大きな雪玉を転がせる方はそのほうが短時間で雪玉を大きくできますから、属性が良く大きな融資を引ける方はそっちで行けばいい。買い増しに関する基本的考え方は、このようなものです。

 

では、最初から大きな雪玉を転がすことができた大西さんのケースと小さな雪玉から始めた森山さんのケースを比べ、どのように考えればいいのかを説明しましょう。

 

次回に続きます。

はじめの一歩を踏み出す一冊 ふつうのサラリーマンがもっとハッピーになる不動産投資の授業

はじめの一歩を踏み出す一冊 ふつうのサラリーマンがもっとハッピーになる不動産投資の授業

大河原 雄剛

廣済堂出版

サラリーマン大家さんを応援する不動産投資コンサルティング会社を経営する著者が、知識も資金もない普通のサラリーマンが多額の融資を受け、不動産投資でもっとハッピーな人生を選択する方法を伝授。 安全かつ大胆な一歩を踏…

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