他の人と「寿司ネタ」が同じでも大丈夫!そのワケ
僕の場合ですと、最初に思い浮かんだのは、「自分はトロやイクラのようなメジャーなネタではないな」ということでした。
もう少し脇役的な感じで、でも意外と良い仕事をする。そんな佇(たたず)まいがイメージとして湧(わ)いてきました。そこで、すっきりとした白身魚のエンガワがパッと浮かんできました。おそらく最初にエンガワが出てきたのは、普段自分が「縁」という言葉を大事なキーワードにしていたこともあって、「エン」という語感が繫がってパッと思い浮かんだのもあると思います。
エンガワというキーワードが浮かんできたことで、ネットでエンガワについて調べてみました。エンガワとは、ヒラメやカレイのヒレの筋肉だそうです。また、寿司通の方が最初と最後に食べて、口を整える。そういう役割を担っていたこともわかりました。そこで、僕の場合は、
「お口の中をスッキリ整えるエンガワです」
という自己紹介になりました。
あなたはどんな自己紹介になりましたか?
実際に、この「お寿司の自己紹介ワーク」を講義や企業研修の場で行なうと、毎回個性的な自己紹介が繰り広げられます。
たとえば、子育てするママのための支援をしている方が、ご自身を子沢山で生命力が強いイメージのある「シラス」にたとえて語っていました。
また、デザインと言葉の両方の仕事をしている方が、海と空の2つの空間を縦横に飛び回るというイメージから、ご自身をトビウオの卵の「とびっこ」にたとえていました。このように毎回個性的な寿司ネタの自己紹介を教えてくれます。
じつは、このワークを行なうのには、1つの大きな理由があります。
「自分をお寿司にたとえてください」というシンプルな問いでも、つくられる自己紹介は千差万別。自然とあなた「らしさ」がにじみ出てくるのです。
普通に「自己紹介をしてください」と言われると、「◯◯という会社に所属する◯◯です」「◯◯という職業をしています」とか、「◯◯出身です」「趣味は◯◯です」など、単なる情報の羅列になったり、人間性が感じられなかったりします。
しかし、あえて自分をお寿司にたとえてみることで、その人の自分らしさや着想の独特さ、人柄や想いなど、パーソナルな部分が自然と出てきます。
あなた「らしさ」が「シラス」的な感性なのか、「とびっこ」的な価値観なのか。
このワークから感じていただきたいと思いました。
もちろん、時には寿司ネタが被(かぶ)る場合もあります。ですが、同じウニだったとしても、ウニのどんな特徴が自分に似ていると思ったかはそれぞれ違うはずです。その視点の違いを味わってほしいのです。
また、これは同じ業界や肩書きの方同士の自己紹介でも活用することができます。
堤 藤成
株式会社ツツミ・インターナショナル
代表取締役
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