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FPが提案する「管理職リスク」回避策
山本さんのケースから、今回のような管理職リスクを回避するにはどうすればよいのでしょうか。具体的な対策をご紹介します。
対策1:健康数値の管理
管理職を含む社員は、会社から定期健康診断を受診するよう指示されることが一般的です。健康診断は、労働安全衛生法に基づいて事業者が実施する義務があります。自分の「健康資産」を守るためにも、血圧や血糖値、ストレスチェックなどの数値を金融資産と同等に管理しておきましょう。
対策2:退職金制度の確認
勤務先の退職金制度を確認しておくことです。特に、勤続年数による退職一時金やDBの受け取り時期がおよぼす影響や年金受け取り時の予定利率についても把握しておきましょう。ほかの制度に移す(移換する)ことができるかについても選択肢を理解し、前もって試算しておくことが重要です。
管理職の椅子は「金の檻」であることを肝に銘じておきましょう。昇進オファーを受ける前に、必ず「健康資産」と「年金資産」の天秤を量る時代が来ているかもしれません。
三原 由紀
合同会社エミタメ
代表
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