頭のいい人は気づいている…メディアが報じる「ロシアがウクライナを侵略した」に隠された意味【ドラマ『ドラゴン桜』の脚本監修者が解説】

頭のいい人は気づいている…メディアが報じる「ロシアがウクライナを侵略した」に隠された意味【ドラマ『ドラゴン桜』の脚本監修者が解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

言葉は、私たちが世界を理解し、他者とコミュニケーションを取るための最も強力なツールです。しかし、その力を最大限に引き出すためには、言葉の持つ意味やニュアンスを深く理解する必要があります。本記事では、西岡壱誠氏の著書『東大視点 ものごとの本質を見抜くための31の疑問』より一部を抜粋・再編集し、日常的に使う言葉の中に隠された意味や、類似語との違い、さらには異文化間での言葉のズレなど、知っておくと理解度がグッと深まる言葉の教養を紹介します。

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言葉の理解度を上げる

東大生や東大卒の人たちと話していると、すごく意識的に、言葉の使い分けを行っていることに気付かされます。

 

例えば、目標と目的を分けて考えて、信用と信頼を別の言葉として捉え、食料と食糧を使い分けています。そうやってひとつひとつの言葉の使い分けによって、相手に伝える情報をより正確にしようとしているのです。言葉に対する感度が高い人は、言葉のひとつを切り取って、「この言葉を使ったということは、こういう意図があるんだな」と理解することができます。

 

例えば、信用と信頼には、こんな使い分けがあります。

 

・信用=客観的に、社会的なステータスなどに鑑みて相手のことを信じられること

・信頼=主観的に、自分の感情として、相手のことを信じられること

 

これを知っていると、相手から「あなたのことは信用しているが、まだ信頼していない」と言われたときに、「あ、今わざと信用と信頼を使い分けたな。『信用』は客観的に信じることができる状態で、『信頼』は主観的に信じることができる状態だから、この人は自分のことを客観的には評価してくれているけれど、主観的にはまだ様子見の状態だということなんだろうな」なんて具合で受け取れますね。

 

逆に言葉に対する感度が低いと、相手のちょっとした言葉の使い方に気付くことができず、その意図を読み間違えてしまうかもしれません。「なぜ、この言葉を使ったのか」ということを考えながら相手の話を聞いている人とそうでない人とで、大きく理解度が変わってしまうわけです。

 

ときには、使い分けできていない人と話すこともあるかもしれません。「信頼できないから信用できない」といったように、言葉の意味を混同して使っているケースです。この場合、会話に誤解が生じる可能性があります。もし、こうした言葉の使い分けを理解せずに乱用している人に対して話す場面があるなら、相手の意図を汲み取ると同時に、自分の言葉の選び方にも注意する必要があります。適切な説明や例を交えることで、コミュニケーションをスムーズに進めることが大切です。

 

また、外国語と日本語との、意味のズレにも気付けるようになりましょう。例えば、日本語で「マンション」と言えば多くの同じような建物を想像します。しかし英語を母語とする人がマンションと聞いても、同じような建物は想像してくれないでしょう。「mansion」は豪邸をさすので、いわゆる日本のマンションとは違うからです。

 

類似語との違いや、一般的な意味以外に別の意味がある言葉、日本語に直訳するとニュアンスが変わってしまう英語表現など、いろんな言葉に関する教養を得ることで、言葉に対する感度が高まります。そうすることでニュースなどから得る情報や、相手の話をより深く理解できるようになります。

 

本記事を通して、多くの人が言葉に関する教養を身に付けられるよう、問題を用意しましたので、ぜひやってみてください!

 

 

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※本連載は、西岡壱誠氏の著書『東大視点 ものごとの本質を見抜くための31の疑問』(幻冬舎)より一部を抜粋・再編集したものです。

東大視点 ものごとの本質を見抜くための31の疑問

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