「リーダーがちゃんとしなければ……」という固定概念はいらない
また、外注チームをつくるときも、仲間を増やす感覚が大切です。
・しくみで役割分担を明確にすること
・わたしの理念に心から賛同してくれていること
この2点を押さえておけば、大きなトラブルは起きないはずです。
わたしの場合は、「絶対この人に任せておけば大丈夫」という安心感と信頼関係があるアカデミーの卒業生たちや、理念に共感してくれる人にチームに入ってもらっています。
このとき、「リーダーが率先してできなければいけない」「わたしがちゃんとしなければいけない……」という従来のリーダー像は必要ありません。むしろ悩みも喜びもシェアし、まわりの人にお願いできる人を目指したほうがうまくいきます。
たとえばわたしの場合、次のような仕事を外注しています。
どんなことを任せたいのか明確にすると、お互いによりよい関係性を築けますよ。
“離職率ゼロ”のチームはつくれる!
「離職率ゼロのセールスチーム」がわたしたちの強みです。離職率ゼロと伝えると、まわりの人に驚かれます。
なぜなら、常に人が辞めるので、人員不足で採用の募集をしている会社がほとんどだからです。
離職率ゼロの理由は、楽しく仕事ができるからでしょう。わたし自身、ノルマのプレッシャーがあるだけでパフォーマンスが落ちるタイプなので、ノルマを設けないようにしています。
ノルマをなくしたことで「みんなで協力しよう」という雰囲気が増しました。
これをゲームにたとえると、それぞれに担当するパートに特化して、力を合わせてボスキャラを倒しているような感覚です。ですから、成約につながったときには、みんな自分事のように喜びますし、成約につながらなかったときも否定が一切ありません。
安心安全な場をつくることで、離職率ゼロのセールスチームをつくることができるのです。
トップが弱みを見せられるとチームは団結していく
安心安全の場づくりの秘訣は、トップが失敗を見せることです。
昭和の時代は、トップが完璧で、背中を見せるスタイルでしたが、いま、それでは人がついてきません。トップは完璧でないほうが、チームがまとまり団結していきます。トップ自らが弱みを見せ、失敗しても隠さずにどのようにリカバーするのかというプロセスを見せたほうがいいのです。
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トップが失敗を見せ、みんなにアドバイスやフィードバックをしている姿を見せることは、「意見を言ってもいいんだ」「頼られているんだ」というチームメンバーの自己肯定感や自己効力感にもつながっていきますよ。
水野 加津人
経営コンサルタント
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