念願の移住も「もう無理、東京に帰りたい」の悲劇
夢の田舎暮らしを実現し、夫婦で楽しい余生を送る……そのはずでした。しかし、実際には3年もたたずにその暮らしは終了することに。
一番の理由は人間関係です。「田舎はゆったりした雰囲気が流れているし、住んでいる人も優しく歓迎してくれる」そんな思い込みがありましたが、実際に感じたのは疎外感でした。
移住者歓迎と村の役場は盛り立てようとしていましたが、住人側は「普通に受け入れる」という感覚で、当然ながら特別対応はありません。実際には昔からの固いコミュニティが出来上がっており、その中に入り込むのは想像以上に困難でした。
自治会に参加した際には、つい「東京ではこうだった」と話をしてしまうことも。それを「なんだか感じが悪いよね」と取る人もおり、一層距離が出来ていきました。
広い庭で家庭菜園と思っていましたが、実際には管理が大変でほんの少ししか活用できません。当然ながら「ちょっとコンビニに行こう」などといった、都会にあるような便利さもありません。わかっていたことでも、想像と現実では感じ方が違い、じわじわとストレスになっていきました。
あんなに離れたいと思っていた都会に戻りたい……。2人がそう思うのに時間はかかりませんでした。しかし、快適に暮らすための室内のリフォーム代、田舎暮らしでは絶対に必要だった1人1台の車もムダになってしまいます。
夫婦が暮らしていたマンションはすでに売却済みですが、調べてみたところ、同じエリアや広さで同価格帯で再度購入することは困難でした。
しかし「それでもいいから」と、移住からおよそ3年後に東京へ戻ることを決断。とりあえずアパートで暮らしながら、老後の計画を立て直すことにしたとのこと。
「勝手に田舎を美化しすぎていた……私たちがいけなかった」
移住には十分すぎるほどのリサーチが欠かせない
吉岡さんのケースのように、理想と現実のギャップを埋められず後悔するケースは少なくないといいます。老後になると、新しい環境に馴染むのが一層難しいという実情もあります。
特に危険なのは、リサーチ不足のうえ現地に行かずに勝手なイメージで移住を決めてしまうこと。候補地にはきちんと足を運び、現状を把握することも大切です。東京であれば「ふるさと回帰支援センター」があるので、相談に行くのもよいでしょう。
きちんと段階を踏んで進めれば、理想の田舎暮らしが叶う可能性が高まります。十分すぎるほど準備をしたうえで実行に移すのがよさそうです。
https://uruhome.net/house-city-or-countryside/
注目のセミナー情報
【海外不動産】12月18日(木)開催
【モンゴル不動産セミナー】
坪単価70万円は東南アジアの半額!!
世界屈指レアアース産出国の都心で600万円台から購入可能な新築マンション
【事業投資】12月20日(土)開催
東京・門前仲町、誰もが知る「超大手ホテルグループ」1階に出店!
飲食店の「プチオーナー」になる…初心者も参加可能な、飲食店経営ビジネスの新しいカタチとは?
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
