「中古パソコンの価格上昇」続く背景
価格分析ツールなどを運営するオークファンによると、2024年10~12月期の中古パソコンの平均販売単価は前年同期比で3.1%上昇した。上昇は3四半期連続で、平均販売単価は1万8,107円。平均販売単価は23年1~3月期以来、7四半期ぶりの高水準だった。
パソコンの買い替えサイクルの効果を背景に中古パソコンの価格上昇が続いている。一方で中古スマートフォン(スマホ)の平均販売価格は前年同期比で10%下落し、20年7~9月期以来の下落幅の大きさとなった。
中古パソコンの取引で最高額は70万円超
オークファンは、ヤフーオークション(ヤフオク)などのサイトの承諾を得て、個人や企業の売買が成立した価格を蓄積している。10~12月期は中古パソコンで約21万5000件(平均販売価格を含めてヤフオクのみの集計)の取引があった。売買が成立した中古パソコンのうち、最も高額だったのは57万1,000円だった。
中古パソコンは一度誰かの手に渡り、中古市場に流れてきたパソコンのこと。①新品に比べて安価に購入できる②現在流通していないパソコンを購入できる③余計なアプリケーションが入っていない──といったメリットがあり、市場規模は1,000億円以上との見方もある。
一方で①バッテリーが劣化している可能性がある②メーカーの保証を受けられない──などのデメリットもあるとされる。
中古スマホ価格の低迷、新型スマホの大型化も背景か
4~6月期の中古スマホの平均販売価格は前年同期に比べて10.2%下落し、2万4,207円だった。下落するのは2四半期ぶり。23年10~12月期まで10四半期連続で価格が上昇してきた反動から中古価格はなお軟調な状況が続いている。10~12月期は、中古スマホで約7万1000件の取引があった(平均販売価格を含めてヤフオクのみの集計)。
中古スマホの平均販売価格が低迷している背景には、近年のスマホの大型化もありそうだ。最近は片手で操作しやすい小型スマホの後継機が発売されることが少なく、中古の小型スマホに消費者の人気が集まっている。中古の小型スマホは大型のスマホに比べて安価であることが多いため、全体の平均販売価格を押し下げていると考えられる。
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