共働きは不利?紺のスーツは必須?…ヴェールに包まれている小学校受験の正体とは?【令和の小学校受験】

共働きは不利?紺のスーツは必須?…ヴェールに包まれている小学校受験の正体とは?【令和の小学校受験】

中学校受験に比べて受験者数が少なく、合格基準も明確には見えないため、まだまだヴェールに包まれている「小学校受験」。そんな世界の本質や、経験者としてのリアルな声をSNSで発信しているのが「狼侍」さんです。「小学校受験なんて一般家庭には縁がない」「高級車一台分の費用が必須」といった誤解や噂が飛び交うなか、令和の小学校受験の実情はどんなものなのでしょうか? 1月23日に初の著書『小学校受験は戦略が9割』(新潮社)を上梓した狼侍さんに3回にわたってお話を伺いました。

「紺のスーツを着ていないと落ちる?」

――先入観や噂に振り回されないことが大事なのですね。時々話題になる面接時の服装についても伺えればと思います。小学校受験というと親御さんは紺のスーツを着ている印象があります。なにかルールのようなものがあるんでしょうか? 紺のスーツを着ていないと落ちる、とか。

 

狼侍:確かに、面接会場を見ると紺のスーツが多いですよね。ただ、それがどこから発信された情報なのかは正直わかりません。リクルートスーツのような現象と似ている気がしますね。

 

誰が言い出したのかもわからないけど、「とりあえずこれにしておけば無難」という流れで広まっているのでしょう。

 

もちろんなかには違う服装の方もいらっしゃいます。でも、そういう方が目立ってしまうんです。それが許容できるかどうかという話だと思います。

 

――確かに、就職活動のリクルートスーツの現象と似ていますね。

 

狼侍:周りに合わせておけば問題ないという点で、特に深く考える必要もないのかなと思います。男性なら黒や紺のスーツで十分ですし、そこであえて自己主張する必要もないと思います。

 

さらに言えば、スーツの色なんて、持っているなかから選ぶだけの話ですよね。そこに「どうしてもこれを着たい」という反骨心を持つのは、集団生活を送るうえでどうなのかと思います。場合によっては、「この場ではこれに従っておくべき」というルールに乗っかる柔軟性も必要です。

 

――「小学校受験は親の受験」と言われていますが、改めて親が意識したいことをお聞かせください。

 

狼侍:特別なことではないと思います。本にも書いたかもしれませんが、先生方は敬意を持って接するべき存在ですよね。教えを受ける立場として、最低限の礼節を持つのは当然のことです。

 

特に、小学校受験のような選抜の場では、必要以上に構える必要はありません。当たり前のことを当たり前にやるだけです。

 

もしその当たり前のルールに違和感を感じるのであれば、その世界は自分には合っていないのかもしれません。それが悪いということではなく、単に相性の問題だと思います。無理に踏み込まず、「ああ、こういう世界もあるんだな」と理解すればいいだけです。

 

THE GOLD ONLINE編集部

 

 

小学校受験は戦略が9割

小学校受験は戦略が9割

狼侍

新潮社

小学校受験の本質は、各家庭に合った初等教育を見つけること。私立小学校の魅力や、志望校と教室選びの決め手、縁故の役割、願書や面接の実践的な対策など、お受験解説の第一人者である著者が独自の分析をもとに、どう挑むべき…

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