〈フィッチ〉〈HSBC〉〈BofA〉グローバルな格付け会社・金融機関による「2025年・フィリピン経済」の動向予測

1月20日週「最新・フィリピン」ニュース

〈フィッチ〉〈HSBC〉〈BofA〉グローバルな格付け会社・金融機関による「2025年・フィリピン経済」の動向予測
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏がフィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今週はグローバルな金融機関が2025年のフィリピンの経済成長をどう見ているのかを中心に解説していきます。

2024年「フィリピン投資ファンド」の運用成績

2024年、フィリピンの銀行や金融会社が運用する上位10の投資ファンドは、国内株式市場のベンチマークであるPSEi(フィリピン総合株価指数)の1.22%のリターンを大きく上回り、少なくとも6倍のリターンを記録しました。その中でも、ABキャピタル・エクイティファンドが22.47%のリターンを達成し、最も優れた成績をおさめました。このファンドは、ABキャピタル・アセットマネジメントの株式投資責任者であるルイス・グレゴリオ・フランシスコ氏によって運用されています。

 

2024年のトップ10ファンドのうち6つは高配当株に注力しており、配当収益と株価上昇の両面での成長が期待されています。また、10ファンドのうち7つは銀行によって運用され、残りは資産運用会社によるもの。また、ATRAMトラストは複数のファンドがランクインした唯一の会社でした。

 

これらのファンドの好成績は、フィリピン中央銀行による金利引き下げと、高配当株への関心の高まりによるものとされています。特に、ICTSIやコンバージ、BDOユニバンクなどの企業が多くのファンドで上位の保有株式として挙げられています。上位ファンドの大半が銀行が運用する高配当株ファンドで構成されており、株価上昇と配当の両方を追求する投資戦略が効果を発揮したといえます。

※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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