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東大卒は使えない?
濱中
お答えする前に、髙宮さんのご関心について一つ確認させてください。「学歴だけでは勝負できない事実」「東大卒は使えない」といった点から拝察すると、髙宮さんは「学歴」と「学歴では測ることができないもの」の二つを想定されているのだろうと理解したのですが、それで合っていますか?
髙宮
はい。まさにその通りです。
濱中
現状の入試制度について言うならば、以前と比較して多様化したとはいえ、東大をはじめとする難関大学では、今でも一般入試が中心になっています。ここから、そのような大学に進学する人は「教科学力に強い人」と見ることができます。
他方、もう一つの「学歴では測ることができないもの」というのは、教科学力の裏返しと言うべき力で、ここではそれを「非教科学力」としておきたいと思います。あるいは、対談のテーマに即して言うならば、「考える力」としてもよいでしょう。
こうした二つの観点が出てきたとき、私たちはそれを掛け合わせて考えてみます。「学歴が高い/低い」と「考える力がある/ない」といった2つを掛け合わせると下の図表のような形に整理することができます。
この四つのタイプの中で、昨今議論のポイントになっているのが「タイプ2」です。もう少しかみ砕いて言うと、「言われたことをやるのは得意で、教科学力は高い。しかし、考える力には欠ける」タイプです。
髙宮
正解が一つしかない問題は解ける、との言い換えも可能ですか?
濱中
可能です。今回の企画の概要を伺ったとき、おそらくタイプ2を巡る話になるだろうと想像していました。そして、仮にそうなるとしたら、タイプ2の具体例があれば議論も明快になってさらによいだろうと思い、「誰かいないか」と考えを巡らせたのですが、ピッタリの事例を見つけました。

