お金と心に大ダメージ…64歳会社員「あまりに辛すぎる」
「こんな詐欺に私は遭いません」「普通気づくでしょ」……こんな声も聞かれますが、SNSを通じてやり取りをするうちに、実際に会っていないのに相手を信じ、お金を投じてしまうケースは少なくありません。
プロフィールや写真、バックグラウンドを綿密に作り上げて、あたかも「この人は実在する」と思わせたり、数ヵ月~年単位でやりとりをして信用を得たり。家庭環境や金銭的な問題を伝えつつ「あなただから相談しているんだ」と同情を引くこともあります。
投資の段階では疑われないように一度は利益を渡し信用させたところで、次の段階で大金を騙し取るなど、手段は実に巧妙だといいます。
さらに他の詐欺と違うのが、ロマンス詐欺の場合は恋愛感情が絡んでいること。お金だけでなく精神的なダメージを強く負ってしまうのです。
会社員の吉田聡さん(仮名・64歳)もその一人。再雇用で働き、現在の年収は380万円、65歳からの年金は月14万円程度の見込みです。
女性との縁が薄く独身で過ごしてきたものの、老後を前にして「人生を共にする人がほしい」と勇気を出してマッチングアプリに登録。しばらくして、ある女性とやりとりを始めました。
40代後半だという女性は清楚なプロフィール写真で、メッセージからは優しさと品の良さが伺えました。文字と写真のやりとりでしたが、お互いに映画好き。毎日の些細な出来事や悩みを共有すること数ヵ月、すっかり相手を信じきってしまった吉田さん。
そこからは詐欺の常套手段で、「あなたと2人の今後のためにお金が必要」「信用できる投資の情報がある」と、気がつけば800万円を騙し取られていたのでした。もちろんお金を取られた後、彼女との連絡は一切取れなくなっています。
「弁護士事務所に相談してみましたが、こういう詐欺でお金が戻ってくるケースは少ないそうで。それに、年老いた母親に“今度彼女に会わせる”なんて話していたんですよ。詐欺に遭ったなんてとても言えないし、何で信じちゃったのかな。いい年して浮かれてたんでしょうね。運命の出会いだと思ってたから、裏切られたことが心底辛い。もうすぐ年金生活なのに、地道に貯めてきた800万円も失って……。懐も心もズタボロ、絶望です」
詐欺師は人の気持ちにつけこみお金を奪っていきます。警視庁の特殊詐欺対策ページでも、実際に会ったことがない人からお金の話をされたり、投資の話に誘導されたりしたら要注意と注意喚起をしています。少しでもおかしいと思ったら、金銭のやりとりをする前に警察相談専用窓口や消費者ラインに相談しましょう。
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