(※写真はイメージです/PIXTA)

退職金を手にした65歳の夫婦が、長年の夢だった2拠点暮らしへ。出会った物件を即決購入するも、予想外の維持費など困難な状況に直面し、老後の資金が急速に目減りしていきます。夢を追いかけたはずが、なぜ老後破産の危機に陥ったのでしょうか。本記事では、坂田さん(仮名)夫妻の事例とともに、セカンドハウス購入の落とし穴と、老後の資金計画の重要性について、合同会社エミタメの代表を務めるFPの三原由紀氏が解説します。

老後の夢を叶えつつ、資金を守るためのポイント

まず、65歳から90歳(できれば100歳)までの長期的な生活費を事前にシミュレーションしましょう。医療費や物価上昇を見込んだ余裕のある資金計画が重要です。セカンドハウスなどの大きな投資を検討する際は、購入前に必ず以下のポイントをチェックしていくことです。

 

・維持費や改修費の総額

・季節ごとの利用可能性

・賃貸でのトライアル検討

・将来の売却可能性

 

また、年金以外の収入源も検討し、リスクを分散させた資産運用を心がけましょう。年に1〜2回は家計の見直しを行い、状況に応じて計画を調整することも必要です。夢の実現と資金の安定を両立させるカギは、多角的な視点で計画を立て、専門家のアドバイスを受けながら、柔軟に対応することと言えるでしょう。

 

 

三原 由紀

合同会社エミタメ

代表

 

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