年金月22万円「69歳妻名義の高級タワマン」へ、義妹夫婦・義両親が段ボールの山とともに登場でギクリ…「今日からここに住む」無法地帯と化した高齢者6人同居生活の果て【FPが解説】

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(※写真はイメージです/PIXTA)

資産に余裕があり、悠々自適な老後を送っていても、ある日突然平穏な日々を失うことがあります。夫婦、親子など当事者同士の関係はよくても、そこへお互いの親族が絡んだトラブルが舞い込むケースは少なくありません。親族トラブルには、生涯にわたっての注意が必要でしょう。本記事では、高橋さん(仮名)の事例とともに、老後の親族トラブルについてFP相談ねっと・認定FPの小川洋平氏が解説します。

家族間のトラブル

今回の問題は夫の一郎さんが美智子さんに断りなく家族を自宅に招き入れてしまったことはいうまでもありません。大事な家族とはいえ、配偶者にとってはもともとは赤の他人。別居していれば適度な距離感を保ち良好な関係を維持できたことでしょうが、不同意なまま同居することになっては信頼関係を壊してしまっても無理はないでしょう。

 

こういった家庭問題が理由で離婚に至るケースも珍しくはないようです。2021年の司法統計年報家事編によりますと、婚姻関係事件のうち「家族親族と折り合いが悪い」と回答した件数は4,871件になり、全体の8%が相手の家族とのなにかしらのトラブルになっていることがわかります。

 

義妹夫婦が自分達の生活設計をしっかり考えておくことは当然として、夫の一郎さんも本当に家族のことを思うのであれば、安易に家へ招き入れるのでは問題の解決になりません。どうすれば自立して生活ができるのか、ともに考えてできる部分は協力し、美智子さんにも相談して、お互いによい関係性を保てるように考えていればこんな結果にはならなかったでしょう。

 

そして、お金のことを「なんとなく」で考えてしまっていると家族関係を壊してしまうことにも繋がってしまいます。自分達の将来のお金のことを自律して考えることが必要です。

 

 

小川 洋平

FP相談ねっと

CFP

 

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