面倒見っぱなし…「地獄の年末年始」だが一筋の光が
「なんで私だけ家政婦みたいに動き回らなきゃならないんだって、毎年帰るのが憂鬱で。でも義理の両親に『嫁が嫌がって、孫を連れてきてくれない』なんて思われたら面倒じゃないですか」
家事以外にも不満はあるのだとか。
「当たり前ですが、自分の親でもないし家でもないから気を使います。お正月ぐらいゆっくり寝たいのに、義両親は朝が早いからそれより先に起きなきゃいけないし。日ごろは夫と子どもの面倒を見て、お正月は義両親や夫の家族の面倒まで見るの、しんどくて。明けましておめでとうって言うけれど、なにもめでたくないです」
そう話していた香さん。しかし、この状況に一筋の光が見えているとか。
「義理の母も去年、夫に『あなたたちや孫がずっといると疲れる』って言ってたようです。年を取ってきて、普段静かな家が大騒ぎになるとしんどく感じるようになったみたい。だから、子どもたちはつまらないかもしれないけど、日帰り程度にしてもいいんじゃないかって思っているところです。願ったり叶ったりですね」
株式会社ベビーカレンダーが運営する『ヨムーノ』が実施した「年末年始の帰省」に関する最新の意識調査(2024年10月実施)では、帰省について以下のような結果が出ています。
「2024年から2025年にかけて帰省する予定はありますか?」という問いに対して、実家もしくは義実家(あるいは両方)に帰省するという人は、全体の約7割。どちらにも帰省する予定はないと答えた人は約3割でした。
また、「義実家への帰省は楽しみですか?」という質問に対しては、「とても楽しみ」が10.5%、「どちらかというと楽しみ」が30.3%、「どちらでもない」が21.0%、「どちらかというと気が重い」が22.4%、「とても気が重い」が15.8%でした。つまり、どちらでもないという中間を除くと、「楽しみ」と「気が重い」はおおよそ半々になります。
この香さんのように、嫁の立場から帰省をしんどいと感じるケースもある一方で、親側が「孫たちがくると疲れる」と“孫疲れ”を訴えるケースも少なくありません。
裏を返せば、お互いの不安は同じことだったという可能性もあるわけです。双方がストレスや疲労をためないよう、バランスを取った付き合いをしていくことが大切なのかもしれません。
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