今回は、ポケモンGOから派生するであろう新しいビジネスについて考えていきます。※本連載は、「相場の福の神」として知られる藤本誠之氏の著書、『ポケモンGOが世界経済を救う!』(牧野出版)の中から一部を抜粋し、「ポケモンGO」が株式市場に与える影響と、グーグルによる世界戦略などについて解説します。

位置情報を利用して歩いた距離をカウント

ポケモンGOの今後の新たな付加機能の実装から、ポケモンGOがもたらすかもしれない大きな変化については前回考えてみました。現在の形でもいろいろな利用価値、さまざまなビジネス上の展開が考えられますが、今後、考えられる追加機能を想定すれば、さらに多くの可能性が広がります。

 

 

今回は、ポケモンGOの進化に応じて派生するかもしれないビジネスをいくつか考えてみました。いずれも実現すれば面白い話だと思います。

 

ポケモンGOをプレイしていて、せっかく歩いているんですから、これは新たな健康維持・体調管理に使いたいところです。

 

例えば、ポケモンGOに「ポケモンGOヘルス」といった機能を付けてこれに役立てるという使い道が考えられます。ヘルスケアソフトはあまたありますが、正直、あまりお金になっていません。

 

健康志向が高い人であれば、スマホを体に装着してそういったソフトで毎日ジョギングした距離を計画的に管理し・・・といったことをされているようですが、みながみな、なかなかそうはいきません。

 

ですが、やはりポケモンGOをしてせっかく歩いているんですから、これを役立てない手はないでしょう。

 

簡単に思いつくところでは万歩計ソフトとの連携が考えられます。万歩計ソフトを使っている人は多いでしょうが、これもどうしたって三日坊主になりかねません。ポケモンGOを起動させていなくてもスマホでは位置情報を感知しているので、歩いた距離をカウントできます。

 

※万歩計は山佐時計計器株式会社の登録商標です。

ポケモンGOを入り口に、高度な健康管理ソフトへ誘導

そこで、万歩計ソフトを連携させることで、ポケモンGOをプレイしていなくても歩いた距離に応じて卵が孵化できるようにしたり、歩いた距離に応じてモンスターがもらえたり、あるいは孵化装置などのアイテムがもらえるようにするなどといった利用があってもいいんじゃないでしょうか。

 

50キロや100キロ、500キロ歩いたら、3種類のレアモンスターのうちどれかが抽選で当たるなんてのもいいかもしれません。

 

実際に歩いたり階段を上ったらそれに応じてプラスが付くような相互性のある別の関連アプリを作ってポケモンGOにデータを移せるようになれば、なかなかお金にならないヘルスケアソフトをマネタイズすることも可能なのではないでしょうか。ポケモンGOを入り口に、より高度な健康管理ソフトに人を誘導することも可能です。

 

 

その意味では、ウェアラブル端末としてのGOプラスとの連携も期待できます。例えば、GOプラスをタニタの体重計と連動する。そんなことも可能なのではないでしょうか。

ポケモンGOが世界経済を救う!

ポケモンGOが世界経済を救う!

藤本 誠之

牧野出版

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