(※写真はイメージです/PIXTA)

掛金が安く、持病があっても入りやすい共済。もしものときのためになにかしらの保障は必要と、加入している人も多いのではないでしょうか。一方で、入りっぱなしにしていることによって気がつきづらい、年齢が上がるにつれて発生する意外なデメリットも。本記事では、Aさんの事例とともに共済加入のメリット・デメリットについて、FPの牧元拓也氏が解説します。

生活スタイルに合わせて共済・保険加入を

Aさんは掛金の安さから、共済に加入を続けていましたが、保障額が小さくなっていくことは知りませんでした。もしものときに役に立ってほしい保険なのに、満足いく共済金を受け取れないのは加入する意味がないと感じたAさんは、民間の保険を検討しました。

 

Aさんの年齢で上記の総合保障2型と同じような保障で、一生涯保障の民間保険に加入しようとすると、保険会社にもよりますが、少なくとも毎月6,000円〜8,000円の保険料になるでしょう。Aさんはいままでの掛金と比べると、保険料の高いことに抵抗を感じましたが、必要な費用だと思い、民間の保険に加入することにしました。

 

保険料は加入時の年齢が上がれば、一般的に高くなります。自分の保障が十分か不安がある方は早めの点検をすることが大事です。もし、なにか病気をしたあとであれば、新たな保険加入が難しい場合もあります。

 

また、共済はプランによって入院保障と死亡保障がセットになっているものがあります。入院保障だけ必要な方もいれば、より大きな死亡保障が必要な方もいます。必要な部分だけを民間の保険で加入することで、保険料の負担も大きくなりすぎないように工夫することも可能です。

 

共済は民間保険とうまく組み合わせることも可能です。たとえば小さい子供のいる方で、子供が成人するまでのあいだはもしものときのために手厚くしておきたい、という場合であれば民間保険に共済を上乗せして加入しておいて、不要になったら民間保険だけ継続するということもできます。

 

子供が大きくなるまで、妊娠出産を考えている年齢まで、定年退職までといったように保障が必要だと思う期間に手厚く備えるときにも共済は使い勝手がいいです。一方で老後の保障といったように長期の目線で考えると、民間の保険に加入するメリットが大きくなります。生活スタイルに合わせて、上手に活用していくことが重要です。
 

 

牧元 拓也

ファイナンシャルプランナー

株式会社日本金融教育センター

 

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