(※写真はイメージです/PIXTA)

我が子のためになんでもしてやりたい、親であれば多くの人がそう考えるかもしれません。しかし、「我が子のため」も度を過ぎると自らの生活さえ立ち行かなくなることも……。本記事ではAさんの事例とともに、親子間のお金の問題が家計に与えるリスクと、老後の生活を守るための具体策について、波多FP事務所の代表ファイナンシャルプランナーである波多勇気氏が解説します。

親であることと同時に

Aさん夫婦のケースは、親子間の「お金」の問題がいかにデリケートで、どれだけ大きな影響を与え得るかを教えてくれます。家族を思う気持ちが強いほど、「お金の話」をするのが難しくなるもの。しかし、老後の安心を守るためには、時には勇気を出して正直に話し合うことが不可欠です。

 

Aさんは、最終的に娘にこう言いました「俺たちはいつまでもお前の親でいたい。でも、同時に、自分たちの老後も守らなければならない。お前が再び自立できるまで、みんなで力を合わせてやっていこう」。


 

波多 勇気
波多FP事務所
代表ファイナンシャルプランナー

 

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